【不登校】
心配で不安な親は子どもに逆の対応をしている?

1月25日(火)第11回親御さん向け不登校勉強会を開催いたしました。

<見守りましょうで問題は解決するのでしょうか?>

ご質問のコーナーは「他の参加者の質問も聞けて参考になった」
「もっと時間を長くして欲しい」
とご好評頂いております。

「見守りましょうで再登校できるのか?」

今日頂いたご質問の一つ

「見守りましょうで再登校できるのか?」

所長の福田の答え

「すごく活発な子、やりたいことがハッキリしている子、親に自分の思っている事を言える子は“見守りましょう”で登校できるようになる子もいます。それ以外の子は、思考や行動が活性化するように援助した方がよいでしょう」

みまもりましょう((寄り添う)で足りるのか?>>

臨床心理士 福田俊介による事例発表

<臨床心理士 福田俊介による事例発表>

臨床心理士 福田俊介による事例発表

【ケース1】あまり手がかからなかったしっかりした子が、突然不登校に(中2女の子)

このケースの女の子が不登校になった一番の原因は友達への過度な気遣いでした。
しかし元々明るく友達の多い人気者なので、親御さんも本人も、
まさか過度に気を遣っていたことには全く気づいていませんでした。

まず、本人が気を遣い過ぎていたことを自覚する。次に人と楽に付き合う方法を考え、実践する。
それが徐々にできるようになり、学校へ行けるようになりました。

【ケース2】こだわりが強く、親が何度正論を言っても通じない、頑固な子(高1男の子)

このケースの男の子は留年になりかけたのですが、口癖は、
「俺は日本人なのになんで英語を勉強しないといけないんだ!」
これはたくさんのお子さんが一度は言うセリフです。
それにたいして親御さんは「就職に有利だよ」「今はグローバル社会だからね」
等と言いますが、本人には響きません。
しかし、親御さんが彼の性格にピタッと合った対応を根気づよく続けてくださると、
ある日、自らこう言いました。
「やっぱ英語も大事やなー!」
それからは定期テストに向けて、単語帳を持ち歩くようになりました。

こだわりが強く、親が何度正論を言っても通じない、頑固な子

実は同じ失敗を繰り返しているかもしれません
最近、私、福田俊介はカルボナーラ作りにはまっています。お陰様で回数を重ねるごとに美味しくなってきています。
それはなぜか?

毎回毎回微調整しているからです。
「今回は塩を少し足してみようかな」「パスタを茹でる時間を短くしてみようかな」
という風に。
親御さんの対応もこのように微調整していけば、ぴたっとお子さんにはまる対応が見つかることがあります。

ところが子供が不登校になってしまうと、親は不安になったりイライラして、冷静な判断ができなくなってしまう人が多いのです。多くの親御さんはうまくいかなかったらやり方を変えてみるということを忘れていて、同じパターンの失敗を繰り返しがちです。

もし数ヶ月経っても、お子さんの状態があまり変わらないようだと、親御さんが気づいておられないところで意外な失敗を続けている可能性が高いです。

お子さんの感情の波に振り回されていませんか?

お子さんの感情の波に振り回されていませんか?

事例では数ヶ月に及ぶカウンセリングを、それぞれ10分程度にまとめて発表しました。
そうすると親御さんにはカウンセリングが最初から最後まで、右肩上がりのトントン拍子のように見えたかもしれません。
しかし実際は、好調不調の波を描きながら再登校にこぎつけました。

お子さんはしっかりと成長しているのですが、その途中で、波が何度も親御さんの心を揺さぶります。
お子さんは気分が下がると、「もう学校には二度と行かない」「もう俺の人生は終わった」このように感情的になって、極端な発言をする傾向にあります。
お子さんがこのように極端な発言をすると、親は揺さぶられるわけです。

この荒れている波に飲み込まれないように、我々カウンセラーは親御さんと一緒に、
二人三脚で再登校までの道のりを歩みます。

お子さんの感情の波に振り回されていませんか?

<お子さんが能動的に動けるように>

不登校のお子さんは受け身になって生きているためにしんどくなっている子も多い。
そしてそのことに本人も親も気づいていない。
なかなか学校に行かない、あるいは外に出ようとしないお子さんに対して、親はきっかけを作ってあげようとする。これがうまくいった場合はそれで良いが、うまくいかなかった場合は、対応を修正した方がいいかもしれない。
なぜならば、親がきっかけを作ってあげてばかりだと、お子さんをますます受け身にさせてしまう。
すると、お子さんは能動的に動くということがいつまでたっても出来ないままになってしまう可能性が高くなる。

受け身になって生きるとは?能動的に生きるとは?

受け身になって生きるとは?能動的に生きるとは?
全身を使って熱く解説する所長の福田(^^♪

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記事内容の監修医師

淀屋橋心理療法センターの所長 福田 俊一

淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一

  • 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
  • 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
  • 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
  • その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
  • 著書多数。

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