不登校

非行・いじめ・家庭内暴力(子が親や兄弟姉妹へ暴力をふるう)

今日、淀屋橋心理療法センターで最も相談の多いケースの一つです。 経験の少ない小学生・中学生・高校生ですから、ただ「見守る」「自主性を尊重する」というだけでは、これらの問題は解決が困難です。そこで、家族の積極的な援助が必要となります。家族療法では複雑な状況をシンプル化・明確化し、高い治療効果を見せています。問題解決後は、家族のコミュニケーションもよりスムーズになり、活発でやる気のある子どもへと成長します。また、学校の先生方と連絡をとって、不登校の援助をいただいたり、いじめ構造自体を解決するお手伝いもしています。

淀屋橋心理療法センターの不登校のカウンセリングの現場から

当センターの所長で35年、カウンセラーで20年以上に及ぶ不登校のカウンセリングの経験から【不登校】を様々な角度から説明してみたいと思います。

どんな子が、どんな時に不登校になりやすいの?

ふだんから「気をつかいすぎる子」「超ガンコな子」「人の目を気にしすぎる子」「一つのことに没頭しやすく、いくら言ってもやめない子」「細かなことを気にしすぎる子」「人づきあいが苦痛な子」「あまのじゃくな子」・・・等の傾向の子が多いようです。

しかし、これら一つ一つの持ち味については何の問題もない、むしろ、良い持ち味とも言えます。ここに様々な直接的なきっかけ(注1)が加わることで、不登校になってしまう子が多いようです。

(注1=成績がガタッと落ちて先生や親に叱られた、学校で大きな恥をかいた、友達と喧嘩した、クラブでレギュラーから外された、自分のせいで試合に負けてしまった、骨折してクラブができなくなった、今まで順調だった宿題がこなせなかった、睡眠不足が重なった、体育祭や文化祭で張り切りすぎた、失恋をした・・・等)

[特徴的な性格・タイプ]+[突発的なマイナス要因]=[不登校]

不登校状態とは?

当センターでは、

「本人の抱えている登校不安が強いままの状態がつづき、自分一人では思ったような解決策や結論が見いだせず、かといって開き直ることもできずに悶々としている状態」

と考えます。

【周囲の人のサポート】によって、【本人がどんどんパワーアップ】したり、
【身近に良き理解者や味方】ができることで【安心感や心強さ】を感じるようになり、
【どんな大きな不安にでも向き合える力】がついてきます。

そして、トコトン悩み抜いた末、「よし!、こうしよう」や「(気になるけど)もういいや!」と、自分なりに納得のいく答えがでた時こそ【再登校のチャンス】なのです。

不登校って病気なの?

 当センターでは不登校は人間ゆえの危機・ピンチととらえています。様々な要因が複雑に絡み合っていますので、薬(注2)を服用すれば簡単に解決するというものでもありませんし、機械が故障した時のように一度止まってしまえばずっと停止状態というわけでもありません。

人間が危機状態に陥った場合、あれこれ試行錯誤したり右往左往したりと、たえず苦しみ悩みつづけます。当然、最初の不登校の原因と現在の不登校の原因が違ってくることもあります。また、中には表面的に「この子は本当に悩んでいるの?、怠けているようにみえるけど・・」と見える子がいます。それは「S.O.S.の出し方がわからない子・出しにくい子」なのかもしれません。日頃から気をつかいすぎる心身症タイプの子や、つっぱり系・ガンコ系の子に多くみられます。

(注2)イライラした気もちを薬で抑え、親子で冷静に話し合える状態をつくったり、落ち込みすぎた気もちをコントロールし、しっかりと悩めるようにするなど、薬と心理療法と併用すると効果的な場合が少なくありません。

不登校になって三年だから、解決するのも三年かかるってホント?

「早期対応→早期解決」は確かに言えますが、解決までの時間(期間)はあくまでケースバイケース。当センターでのご相談の中に、長期化した不登校でも早い場合で3回から5回ぐらいで再登校しはじめる子がいます。そんな子たちを見ていると、「この子は励ましじゃなく、不安なことや悩んでいることに理解を示してほしかったんだなー」「今回の再登校は、ちょうどキリの良いタイミングだったんだなー」「見守るだけじゃなくて、友達や担任などの積極的な声かけが必要だったんだなー」「自分だけでは決心がつかなくて、先生からひと押ししてほしかったんだなー」など、その子によっては再登校に必要なポイント(ツボ)が違うんだなーと感じます。

一方、その子に合わない対応を続けたり、周囲の人があきらめ気分で対応していると、いくらでも時間はかかってしまいます。

もちろん、何もせずに「見守る」ことや、「自主性がのびるまで待つ」という対応は、おすすめいたしません。

再登校させるためには、まずは生活習慣づくり?

「日ごろから『早寝早起き』『三度の食事』などの生活習慣を身につけておきましょう」「自分の部屋はいつも整理整頓させましょう」「挨拶はしっかりできるようにしておきましょう」など、子どもの躾や生活スタイルに関係する意見が多いようですが・・。

もともときっちりしていた子や、決まったパターンで生活している方が心地良さを感じる「几帳面タイプ」ならば向いているかもしれません。几帳面タイプは几帳面な生活をしている方が気もちが落ちつき、前向きな気もちも芽生えてきやすいかもしれません。

しかし、現実はそう簡単ではありません。不登校の子に生活習慣を身につけさせようとして失敗ばかりくりかえし、親子の関係がいっそう険悪になってしまったり、半ば再登校をあきらめかけた状態になってようやく「この方法ではダメだ」と、カウンセリングをスタートする親御さんも多いのです。

不登校タイプ別対応の仕方

1. 非行タイプの不登校(非行っぽい子の意外な素顔)

非行タイプの特徴
 不良とのつきあい・バイク・喫煙・深夜の外出・校則違反の数々・学校でも遅刻早退は当たり前。親の心配や怒りは増すばかり。勉強や人間関係の不安から逃げているのかも。見た目や行動とはウラハラに寂しがり・甘えん坊・こわがりなのが特徴です。

非行タイプ特有のキーワード
「居場所さがし」「気軽な関係」「スキンシップ」「義理・人情」「現実逃避」「家庭のムード」など

2. 心身症タイプの不登校

心身症タイプの特徴
 朝になると「頭が痛い」「はき気がする」「しんどい」など身体の不調をうったえます。病院でみてもらっても問題がみつからない場合、心のS.O.S.が身体にでていることが考えられます。ふだんからあまり自己主張しない子や、相手に気をつかう心の優しい子に多く見られます。

心身症タイプ特有のキーワード
「自己主張を増やす」「緊迫感」「争いを避ける」「自分の性格や持ち味を知る」「気づかいを減らす」など。

3. 対人恐怖症・対人緊張症タイプの不登校

対人恐怖症タイプの特徴
 人の視線が気になる。人と話をすると緊張する。このように対人関係がきっかけで登校できなくなるタイプです。正直者で生真面目な子に多く見られます。この緊張感をわかってもらおうとして、人に話をするとかえってしんどくなります。緊張感の裏に勉強に対する不安などが隠れていることもあります。

対人恐怖症特有のキーワード
「正直すぎる」「罪のないウソ」「冗談」「世渡り」「柔軟性」「相手との距離感」など。

4. 家庭内暴力(子が親や兄弟姉妹へ暴力をふるう)タイプの不登校

家庭内暴力(子が親や兄弟姉妹へ暴力をふるう)タイプの特徴
 学校ではおとなしいのに、家庭では口調が荒かったり物にあたったり。暴力に発展したらまずいと思って、なだめたり言うことをきいているうち何でも親にさせるようになることも。腫れ物にさわるような対応や、親があきらめ気分だったり疲れきってしまうと解決が遠ざかります。

家庭内暴力タイプ特有のキーワード
「口の軽さ」「こわがり・寂しがり屋」「内づらと外づら」「自己主張」「親子のテンポのちがい」「依存心」など。

5. ひきこもりタイプの不登校

ひきこもりタイプの特徴
 こだわりや執着心が強く、ふだんから弱音をはかない子に多くみられます。勉強や友達関係など自分の気にしている事でいきづまり、一人で悩みつづけている可能性があります。長びくと無気力になったり、「どうでもいいわ」と投げやりになってしまいます。「気にしなくていいよ」は逆効果。

ひきこもりタイプ特有のキーワード
「こだわりの尊重」「ガンコ」「ひらきなおり」「融通性」「よき理解者」など。

6. 明るい不登校

7. いじめ不登校

8. 小学生の不登校

9. ぎりぎりタイプの不登校(高校生のギリギリ再登校)

10. 不登校…休み始めたらすぐ動く!

最終更新日:2019.4.22

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