ひきこもり(ニート)

ニート(NEET)

ひきこもり(ニート)

ひきこもりには大きく分けて2つのパターンがあります。

・家族とのコミュニケーションがほとんどないパターン
・家族とのコミュニケーションがいろいろあるパターン

当センターでは、この2つのパターンの治療方法は
全く違うと考えています。

家族とのコミュニケーションがあるパターンでは、
家の中に雑談が出来る相手が一人でもいれば、
大きく流れをかえることができる可能性があります。
一方、家族とのコミュニケーションがほとんどないパターンでも
気長にコツコツと工夫をしていくことで、
大きく変わってくることもあります。

成功の鍵は、その人の持ち味を活かせるかどうかです。
持ち味に合わない対応をすると、
変化がないどころか、逆にこじれてしまう事もあります。
持ち味にピッタリ合った解決策を見出せた場合には、
5年間のひきこもりが1年で解決するということもあります。

ご本人の年齢や随伴する症状など他の要因にもよりますが、
特に、親御さんが焦らず冷静に、
コツコツと努力を積み重ねる事ができるかどうかが
一番の要因になります。

親御さんが極端に高齢になっておられず、
少しずつ表れるお子さんの成長を喜べるのであれば、
成功の可能性は高いです。

親御さんが心配になる点は、こんな事

ひきこもりに付随して、親御さんが心配になるものがいくつかあります。
すごく落ち込んでいる場合、自殺しないか
部屋でブツブツ独り言を言っている場合、統合失調症ではないか
極端におとなしい場合、世の中でうまくやっていけるだろうか等です。

又、外へ全く出て行かなくても、
家の中にいると社会や家族に対する恨みが強く、
家で爆発するという人もいます。
この場合は、親御さんも毎日ハラハラの連続になります。

ご相談の年代別割合(当センターにおいて)

ご相談の年代別割合

ひきこもりのきっかけ

ひきこもりのきっかけは色々あります。

◆学校や会社でうまくいかなかった挫折体験。
◆いじめに合った事から、物事の考え方が変わってしまった。
◆自信のなさや恨みを引きずるあまり、社会に適応しにくくなっている。
◆自信がない時に親からかけられた一言に傷つき、恨んでいる等

また、なぜひきこもってしまったのか、
自分でも原因が分からない人も大勢います。

憂鬱気分を強く出す人もあれば、
そうでもなく淡々としている人もいます。

不安をどのように乗り越えて行けば良いか分からない
将来を考えるのが重荷になっている等、
様々な原因や状態があります。

糸口探しが得意!当センターのひきこもり治療について

ひきこもりからお子さんを脱出させるには、色々な糸口が考えられます。
ひきこもっている本人に好きな物や夢中になれる物があれば、
それも良い糸口になります。
そういう糸口を良いきっかけにして、解決できる場合があるのです。

淀屋橋心理療法センターはそのような糸口探しが得意です。

ただ、しばしば本人の夢中になれる物は、
親があまり良しとしない物である場合もあります。
ゲームに長時間ひたっているであったり、
パソコン・オンラインゲーム・スマホであったり、
夜、アニメを一人で描いている。
マンガばかり読んでいる等です。

また、ひきこもりの人達は、
生活時間がずれている・部屋が汚い・なかなかお風呂に入らない等が
しばしばあり、そちらに親の目が行ってしまい、
良い糸口に目が行かない場合もよくあります。

親御さんのみの来所で、治療をスタート!

ひきこもりの相談に行かれた場合、
普通クリニックや病院では
「本人を連れて来てもらわないと、どうしようもない」
と言われる事が多いでしょう。

しかし、ひきこもりの人を病院に連れて行くというのは、
なかなか難しい事です。
途方に暮れている親御さんも多いことでしょう。
また、無理矢理本人を連れて行く事ができたとしても、
継続して通うことができなかったり、
親と子の信頼関係が壊れてしまったりする場合もあります。

しかし、淀屋橋心理療法センターの治療法なら、
本人が来られなくても、治療をスタートする事ができます。

お子さんの様子を詳しくお聞きして、
持ち味・好み・人への不信感・生真面目さ・病歴の長さ・自殺の危険度等
を考慮して『本人にどう接していけば良いか』の、
プラン作り、プランの実施、プランの再評価・修正等の
サポートをしながら成果につなげます。

当センターの治療方法が最も効果的なのは、
親御さんがお子さんのことを大事に思っていらっしゃり、
粘り強く工夫を続けていただいた時です。

具体的でわかりやすいアドバイス

◆具体的ではない説明の例◆
「親御さん、お子さんの言葉をちゃんとキャッチできていますか?」
「お子さんとのコミュニケーションをもっと大事にしてください」

というような、抽象的な説明では、
コミュニケーションに改善の余地があることが分かっても、
「具体的にどう対応すれば良いか理解しにくい」
と思われる親御さんもいらっしゃることでしょう。
当センターでは、具体的にどの場面どう対応するべきかお伝えします。

具体的に説明してもらって、そういう事だったのかと、ようやく、どう対応すれば良いのか理解できました。

という声をよくお聞きします。

お子さんの性格に合った対応をアドバイスします

“ひきこもり”と一言で言っても、色々な性格の方がいらっしゃいます。
その為、まず、お子さんの性格を見極めます。

お子さんによって反応は違う(一例)

お子さんによって反応は違う(一例)

あなたのお子さんはどのタイプ?
ひきこもりのタイプ

 親の油断は禁物!

タイプ1:家族と会話のあるひきこもり(家の中では割と元気)

家で家族とも良く話し、外出もする。
しかし、仕事に就かない・仕事を探すなど何か行動を起こしている気配もない。
こういうケースで気をつけないといけないのは親の油断です。
この段階で手を打てば、すごく治りやすいと言えますが、
親がなんとかしようという気持ちになりづらかったり、
本人を責めたり、さとしたりすることをし続け、問題を長引かせたり、
より重症の次の段階に入ってしまうことがよくあります。

リビングにやってくる時間や、口数・笑顔が減ってきたら、要注意です!

タイプ2:口数が少なく、必要な時は外出する

口数はとても少ないけれども、よく外へは出て行き、必要なことはします。
コンビニや本屋に行ったり、PCやスマホでゲームをしたり。
しかし、学校に行ったり、仕事に就いたりはなかなか出来ないようです。

親は本人の気持ちがどうなんだろうとわからなくてヤキモキしたり、
話をして返事が返ってこずヤキモキしたり諦めたりしています。

家族と食事を一緒に食べる事やリビングにやってくる事が減ってくる等、
家族を避け始めたら、要注意です!

タイプ3:家族と会話の無いひきこもり

親と全く話さなくなってしまって一年以上たった人もいます。
会話は解決をはかる為の大事な鍵なので、治療はなかなか難しいのですが、
親御さんにお子さんへの関わり方を詳しくお聞きしていると、
ずっと隠れていた意外な問題点(修正すべき点)が見つかることがあります。

また、「ウチは全く会話がないのですが…」と親御さんがおっしゃっても、
実際はほんの少しくらいなら会話がある場合が多いものです。

母「パンにする?ごはんにする?」
子「パンにする」

この程度の会話でも解決の糸口につながることが多いです。

タイプ4:暴力、暴言、自殺未遂をともなうひきこもり

口数は少ないけれど、荒れる時だけは荒れたり、暴言だけは吐く。
あるいは自殺未遂がある、というようなタイプです。
このタイプが最も重症と言えるでしょう。

家族は本人の暴言や自殺に対して恐怖感を持っているかもしれません。
また訳のわからない独り言をブツブツ言っている子もいます。
行動が文脈に合わない等があれば統合失調症が疑われます。
とにかく放っておけないケースです。

タイプ5:ひきこもり状態でインターネットやオンラインゲームばかりしている(ネットゲーム依存)

ひきこもりに関して、
「インターネットやオンラインゲームにばかり夢中になっていて心配だ」
という話をよく聞きます。

たしかに心配な面もあるのですが、
ひきこもっている人からそれらを取り上げる事は、マイナス面も大きいのです。

インターネットサイトを見る事ができるから、
まだ世の中とつながっている事ができたり、
自分の興味のある物を探す事ができます。

オンラインゲームをする事によって人とつながる事ができたりもします。

もしインターネットやオンラインゲーム等を親が否定せず、
話題として興味を示せば、
親子の有効なコミュニケーションツールになる事もあり得ます。

ある事にハマってもそのままとは限りません。
親御さんにお子さんへの対応を工夫していただければ、
ハマっていく中で自信を得たり、興味(視野)が広がったり、
コミュニケーションが深まったり、
プラスに持っていける場合もあるのです。

タイプ6:過食症になり、自分の姿を見られたくない

過食を続けた結果、体重が大幅に増加。
「人に自分の姿を見られたくない」
という気持ちがとても強い為、外出できなくなってしまった。

外出できなくても、家で親子の会話があれば多くは解決していますが、
トイレ以外自室から全く出て来ない、親を完全に無視している場合、
解決は難しくなります。

↓↓最近ご相談が増えているのが以下のタイプ7とタイプ8です↓↓

タイプ7:将来のことをあまり考えていない
(精神的に幼い)ひきこもり

多くの人が、10代後半にもなると、
将来のことを考え始めて不安になったりするものですが、
成人しても、将来のことを考えることができるところまで
心理的に成長が出来ていない人もいます。
これまで生きてきた中で、
「自分で考えて動く」という経験が少なかった人に多く見られる傾向です。

また、ご家庭に経済的余裕があり、
お金の面で心配することがなかった人も多いようです。

当センターでは、
こういった方々が「自分で考え、行動する」ことができるようになる様、
親御さんにアドバイスを差し上げます。
お子さんの自主性を伸ばすためのノウハウを、
当センターは沢山用意しております。

タイプ8:発達障害の傾向があり、自己肯定感が低い

発達障害の傾向があり、本人に悪気は全くないのですが、
周囲から好ましいと思われない行動や言動をしてしまう。
その為に、注意された経験が多くあり、
自信が著しく低下してしまったり、人間不信になったりしている。
正論を言われる、指摘されることに
心が疲れきってしまっている場合が多いでしょう。

このような方々は、
「こうした方が良いよ」と“指導する”接し方は、
もはや、限界をむかえている場合が多いでしょう。

当センターでは、
発達障害の方々の長所を伸ばし、自己肯定感を上げることを狙います。

また、親が指摘することにより、
望ましくない行動を気づかせるのではなく、
自分自身で自身の問題点に気づけるよう、
親御さんにお子さんへの対応をアドバイスします。

“空気を読むのが苦手” “忘れ物が多い”などの発達障害の特性が残っても、
長所が伸びたことで
イキイキと過ごせるようになっておられる方
がたくさんいらっしゃいます。

例:
忘れ物が多かったり、空気を読む事が苦手で、
一方的に話しすぎてしまう事がいまだにあるが、
自分の意見をしっかりと伝えるようになったので、
自分の考えに賛同してくれる人が徐々に増え、
イキイキと過ごせるようになった。

よく頂くご質問

Q1:
親として明るく接した方が良いのでしょうが、
ひきこもっている子どもを見ると、ついイライラして長続きしません。
どうしたら良いでしょうか?

A1:
明るく接して頂いた方が良いのは事実です。
しかし、ひきこもりが長期化していたり、
お子さんの年齢が高かったりすると、
親御さんもイライラしてきて、
明るく接するのは難しい場合が多いでしょう。
当センターでは、親御さんがお子さんへの対応を変えた事で、
先にお子さんが明るくなる。
そして、それにつられてご家族も明るくなるという順番が多いです。

親御さんが、明るく接することに越したことは無いですが、
無理をしてしまうと
結局あとでイライラが爆発してしまう親御さんが少なくありません。

親御さんがお子さんへの対応を変えた事で、先にお子さんが明るくなる。そして、それにつられてご家族も明るくなるという順番が多いです。

Q2:
子どもに声かけを続けた方が良いんですよね?
特に改善がみられなくて。

A2:
それは、お子さんの性格によります。
声かけを続けた事により、お子さんとの会話が増えていっているようなら、
声かけを続けていった方が良い場合が多いでしょう。

一方で、声かけを続けた結果、
ドンドン親を避けるようになってしまうのであれば、
声かけをやめるか、あるいは、
声かけのしかたを修正した方が良いと思われます。

Q3:
ひきこもりから卒業させる為には、
子どもを褒めた方が良いのでしょうか?
あまり喜んでいるようにはみえないのですが。

A3:
これも声かけと同じように、お子さんの性格によります。
褒める事により、好ましい行動が増え、
しかも、子どもが無理をして行動していないのであれば、
褒めるのが有効でしょう。

一方で、褒めてもお子さんの心に響いていない。
お子さんが「親が僕(私)を操作しようとしている」と警戒するようであれば、
褒めるのはやめた方が良いかもしれません。
人を褒めて相手の心に響かせるというのは、
技術的にレベルの高いことです。
相手が察しの良い人ならなおさらです。

Q4:
両親そろってカウンセリングに行かないといけないのでしょうか?

A4:
現在のところ、当センターにおいてご両親そろって来られるご家族と、
お母様だけで来所されるご家族は、約半々です。
お母様お一人で来所されたからといって、
ひきこもりの解決率が下がるようには感じません。

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最終更新日:2024.4.8

こちらの記事の監修医師

淀屋橋心理療法センターの所長 福田 俊一

淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一

  • 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
  • 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
  • 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
  • その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
  • 著書多数。

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