不登校を乗り越えるための勉強会

— 親が対応を変えることで見えてくる お子さんの成長 —

「今年は家でアウトドア気分を楽しもう!」
「来年こそは海外旅行に行こう!」
「オンライン帰省も意外と楽しいな!」
今年はいつもとは違うゴールデンウィーク。
皆さんはどのように過ごされましたか?

限られた行動範囲の中で新しい楽しみを見つけて生き生きとされている方、
制限されることに息苦しさを感じストレスから抜け出せずにいる方、
一見、いつもと変わらない街並みの中で、
さまざまな生活のあり方や変化があるのだと、日々感じています。

さて、5月18日(火) 気持ち良く風が吹き抜ける清々しい日に、淀屋橋心理療法センターでは、不登校を乗り越えるための親御さん向け勉強会を開催しました。

プログラム

  1. 所長 福田俊一(医師)からの挨拶
  2. 不登校 ~お子さんの意思とうまくつきあうこと~
    所長 福田俊一より
  3. ケース紹介 ~接し方を工夫することで解決した 中高生の不登校~
    臨床心理士 福田俊介より
  4. お子さんの自発性・能動性をのばすには
    所長 福田俊一より
  5. 親御さんの質問コーナー

勉強会は、
「行き詰ってしまったお子さんの心を変化させることは壊れた機械を修理するように単純なことではありません」
という、所長で医師の福田俊一の言葉から始まりました。

お子さんが悩んでいる時に
「じゃあこうしてみたら?」とアドバイスしたのに、
「そんなことやりたくない!」と反発されたことはありませんか?
お子さんにも意思があるので、
こちらの思い通りにならないことはたくさんあります。

不登校の問題を解決するために大切なキーワードは
“親御さんの視野を広げること” “お子さんの意思とうまくつきあうこと”

参加者の方からも、
「子どもを一人の意志のある人格として接することの大切さがわかりました」
というお声をいただきました。

また、臨床心理士の福田俊介からは、
ホームページでは未発表の2つの事例を紹介させていただきました。

ケース1:中学3年生の女の子
元気だったはずが新学期になり不登校に。
その後、弟も学校に行けなくなってしまった。

ケース2:高校1年生の男の子
せっかく名門校に合格したのに、
親の言うことを聞かず、好きなことばかりして留年の危機に。

時にピンチや親御さんの心の葛藤がありつつも、
親御さんにお子さんの性格に合った対応をしていただくことで、
不登校の問題は解決され、
さらに、お子さん自身の自主性・能動性の向上や
より良い家族関係を築くことができたという内容でした。

親御さんがお子さんへの接し方を工夫されたことで、
お子さんがどのように成長していったのか具体的に紹介する場面では、
うんうんと頷きながら熱心にメモを取られる親御さんたちの姿が印象的でした。
勉強会後のアンケートでは今回も、「具体的な事例を聞くことができて参考になった」
というお言葉をいただきました。

不登校の問題では、
“新学期”“受験”“留年の危機”という
リミットまでに問題を解決することに親御さんの焦点が向きがちですが、
不登校の問題解決までがゴールではないと当センターでは考えています。
その先の、お子さんが社会に出てからも元気に過ごせるように成長すること
そうなれるまで、親御さんと一緒にがんばりたいと思っています。

今回の勉強会で、少しでもその想いが伝わっていたならとても嬉しいです。

質問コーナーでは、
「不登校は本当に治るのか」
「母親が仕事を辞めて、子と向き合うべきか」
「転校したら解決できるのか」等、さまざまなご質問をいただきました。

一つ一つの質問にじっくりお答えする時間を確保したので、
親御さんのたくさんのお悩みにお答えすることができたのではないでしょうか。

私は今回の勉強会で、
悩みながらもお子さんに真剣に向き合いたいという
親御さんの熱量を感じました。

不登校の問題解決やお子さんのより良い成長のために
お子さんへの接し方を工夫していくということは、
とてもエネルギーを使うことですし、
一朝一夕でできることではありません。
ですが、その努力の先に、
成長したお子さんと幸せなご家族の姿があるということを
少しでも感じていただけたなら幸いです。

この度は、当センターに足を運んでいただきましてありがとうございました。
この勉強会が、皆様にとって良いきっかけとなりますように。

不登校を乗り越えるための勉強会 — 親が対応を変えることで見えてくる お子さんの成長 —

2021.06.06  著者:《大阪府豊中市 淀屋橋心理療法センター》原田友美

               

記事内容の監修医師

淀屋橋心理療法センターの所長 福田 俊一

淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一

  • 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
  • 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
  • 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
  • その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
  • 著書多数。

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