2024年2月27日、淀屋橋心理療法センターにて「ゲーム依存やゲーム依存になって暴れるお子さんに悩まれている親御さん向け治療説明会」が開催されました。今回の説明会は、定番の「ケース紹介」や「所長のQ&Aコーナー」に加えて、グループディスカッションの機会が豊富にあり、3つのグループに分かれて活発な意見交換がされました。参加者の皆様のやりとりの中から、筆者が印象的だった発言をご紹介します(個人情報保護のため、発言内容は一部改変しています)。
ゲームで暴れる
「下の子は小学校4年生なんですが、ゲームが上手く進まないと『ギャー!』と叫んだり、時にはゲーム機を床に叩きつけたりして荒れ狂うんです。でも普段はとても優しくて、家の手伝いも進んでしてくれます。普段の態度とゲームに没頭している時の様子があまりにも違うので、唖然としてしまいます。うちの子は二重人格なんでしょうか?」
不登校・ゲーム機を投げつける
「うちの子は不登校で、ゲームをすること以外は無気力です。ゲームが上手くいかないとゲーム機を叩いたり投げつけたりして壊してしまいます。私は息子にはどうしても甘いので、修理に出してあげます。そうすると、また同じことを繰り返すんですね。周囲から、子どもを甘やかしている、と言われるもこともあり、悩んでいます」
生活を壊してまで
「私には、生活を壊してまでゲームをする、というのが分からないんです。私はドラクエ世代で、ゲームは好きでしたが、ゲームばかりしていたわけではなく、友達付き合いや勉強とも両立できていたと思います。今の子は、なぜそれが出来ないのかな、と思います」
夫とゲームに対する考えが違う
「学校に行かず家でゲームばかりしている息子に対し、私は良く話を聴こうとしているのですが、主人は厳しく対応する方針で、ガンガン叱っています。夫と方針が食い違っている場合、どうすれば良いのでしょうか?」
スタッフ益子より
今回の記事では「ケース紹介」と「所長のQ&Aコーナー」の内容を割愛させていただきましたが、参加者の皆様の疑問や質問に対しカウンセラーから回答があり、それを元にグループで喧々諤々の議論が交わされていました。
筆者は白熱した議論をされる皆様に接し、お子さんを想う親御さんのエネルギーに圧倒され、身が引き締まる思いがしました。
皆様からは「今日は色々な話をすることが出来て、似たようなことで悩んでいるんだなあ、という事が分かって良かったです」「紹介された事例がうちの子とそっくりなのでビックリしました」「質疑応答の機会が豊富で、沢山のヒントを貰うことが出来ました。また参加したいと思います」などの感想を頂戴しました。