
リストカット(自傷行為)をするお子さんの多くは、死のうとしてリストカットをしているわけではありません。
心に抱えた苦しみや不安、イライラを、強烈な痛みによって一時的に緩和している場合がほとんどです。
また、次のような性格の傾向も多く見られます。
・自分の思いを言葉で表現するのが苦手
・悩みを一人で抱え込んでしまう
・知らず知らずのうちに無理をしてしまう
・頑張っているのに「自分は頑張れていない」と思っている
下記のチェックリストで、お子さんの性格や行動を一度確認してみることをおすすめします。
リストカット(自傷行為)のチェックリスト
チェックリストの項目は、淀屋橋心理療法センターでリストカットのお子さんを治療したケースの中から、特徴的な点を取り上げたものです。
親御さんが、日常生活で見つけやすいチェックポイントを集めました。
通常の医学的な診断基準とは異なりますので、現在のお子さんの状態を確認するためのものとして、参考までにご活用ください。
【性格・身体面】のチェックリスト
リストカット(自傷行為)をするお子さんによく見られる、性格や身体面の特徴をまとめました。
現在のお子さんの様子や、性格を思い浮かべながらチェックしてみてください。
当てはまる項目が多いほど、お子さんは「生きづらさ」を抱えている可能性があります。
- 登校する(職場へ行く)のがしんどそうだが、休もうとしない
- 元気がない、表情が暗い時がある、目に力を感じない
- 小さい頃から不平不満を口にしない良い子だった
- 学校や職場では「しっかり者」と頼りにされている
- 怒りや悲しみの感情をあまり顔に出さない
- 小さいころからあまり親に甘えたことがない
- 悩んでいる様子だが、親には悩みを相談してこない
- 友人から頼み事をされると「イヤ」と言えず、疲れていても引き受けてしまう
- 「学校を休むことは許されない」という考えをしっかりと持っている
【行動面】のチェックリスト
リストカット(自傷行為)をするお子さんによく見られる、行動面の特徴をまとめました。
現在のお子さんの状態と照らし合わせながらチェックしてみてください。
チェックが多くつく場合、自傷行為をしている可能性が考えられます。
ご家庭で様子をみながら、医師やカウンセラー、行政など専門機関にご相談ください。
- 血のついたティッシュがベッドの上や枕元に散らばっている
- ごみ箱に血のついたティッシュがつめこんであった
- 暑いのに長袖を着て腕を出さないようにしている
- 手首のあたりにリストバンドをしている
- カミソリやハサミなど、刃物類が自室においてある
- 手首や腕にうすい赤い線が数本入っているのを見つけた
- 手足をかきむしったり鉛筆で突いたりした後がある
- 「○○さんがね、リストカットしたんだって」と言って、親の反応をうかがう
- リストカットのブログをインターネットでよく見ている
リストカット(自傷行為)が疑われる場合は
リストカット(自傷行為)の背景には、さまざまな精神疾患や問題行動が隠れていることもあります。
しかしどのような場合でも大切なことは、お子さんの心の深い部分にある、不安や孤独と向き合ってあげることです。
リストカットを止めることだけにフォーカスするのは、その場しのぎであり、問題の根本的な解決にはなりません。
また、傷の深さや出血量によっては、自殺行為に近いリストカットもあります。
命の危険が伴う場合がありますので、出血が多い・止血できない場合などは、速やかに受診してください。
特に、傷の数が多い・自傷行為の頻度が高い場合には、早めにカウンセリングを受けることをおすすめします。
臨床経験が豊富で、医療機関と連携できるカウンセラーに相談すると安心です。
▶ 所長(精神科医) 福田俊一からのコメント
お子さんのリストカット、「今晩するのではないか」とびくびくしているお母さん。
リストカットは治らない病気ではありません。ただ、解決できる専門家が少ないのも事実です。一緒に頑張りませんか?
▶ 臨床心理士 福田俊介からのコメント
リストカットを克服するには、親御さんに頑張っていただかないといけません。
ただ、「頑張る」にしても解決するためには、的確な方法論が必要です。
親御さんの心が折れそうになる時もあるでしょう。しかし、それを乗り越えたその先には、明るい家庭と明るい未来が待っています。
書籍紹介『克服できる リストカット症候群』
淀屋橋心理療法センター所長・福田俊一と、増田昌美が著した、リストカットに関する書籍をご紹介します。
長年の臨床と分析による、リストカットを克服できるヒントが詰まった一冊です。

ーーあらすじーー
なぜリストカットをしてしまうのだろうか。自らを傷つけるというその異様なエネルギーは、いったいどこから湧いてくるのだろうか。そこに見え隠れするのは、頑張りすぎて疲れ切っているのに、また頑張ってしまうという生きづらさであり、それでも必死で生きている彼女たちの姿だ。
家族療法の専門家がリストカットの謎に迫り、本人と家族の苦悩を丁寧にほぐし解決へと導く、4つのストーリー
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救急車を呼ぶほどの深い傷。リストカットを頻繁に繰り返していた女の子のケースです。当センターのカウンセラー(臨床心理士/公認心理士)・福田俊介が執筆しています。
自傷行為をして、世界が滅べばいいのにと殴り書きしていた中学生 前編当センターのカウンセリングは「親御さん」が対象です。親御さんへのカウンセリングを通して、
・どのようにしてお子さんの自傷行為がおさまっていくのか?
・自傷行為がおさまるだけでなく、なぜ精神的にも成長できるのか?
当センターを初めてお知りになる親御さんへ向けて、わかりやすく解説しています。
お子様の自傷行為・リストカットへの家族療法カウンセリング | 淀屋橋心理療法センター|不登校・摂食障害(過食・拒食)等への家族療法カウンセリング

