【不登校】ゲーム機・スマホを取り上げたら「不登校+家庭内暴力」に
急速に増え続けている「ネット依存・ゲーム依存」問題ですが、当センターの不登校のご相談の中でも「ネットやゲームを全くしない」という子はほとんどと言ってよいぐらいおられません。中には、「ネットやゲーム抜きでは友だち関係も築けない=遊んでもらえない」という子も見受けられます。今の流行りは、小学生の中では「妖怪ウオッチ」、中学生や高校生は「モンスターハンター4G」といったゲームが大人気のようです。また、スマホやタブレットでは「パズドラ(パズル&ドラゴンズ)」が相変わらず高い人気を保っているようです。
そんな状況(ご時世?)の中、子どもがいくら小学生とはいえ、ゲームのやりすぎを何度もしつこく注意したり、ゲーム機そのものを親が取り上げてしまうと、急に暴れだしたり親に暴力をふるう子がいます。もちろん、中学生・高校生も例外ではありません。
不登校で、かつ、何かの拍子に急に暴れだしたり、暴力をふるう子は「日頃から口数の少ない子」が多いようです。しかし、私どもでのカウンセリングの経験上、不登校の子は普段からあまりしゃべらない分、頭の中では色々なことを考えたり、悩んでいたりします。
このところ、不登校のご相談(事前相談)では、強硬手段(ゲーム機・スマホの取り上げ)に出てから不登校が始まったというご相談だけでなく、「不登校の息子に強硬手段に出たところ家庭内暴力まで始まった」というケースが増えてきています。
2014.10.22 著者:《大阪府豊中市 淀屋橋心理療法センター》福田俊一
記事内容の監修医師
淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一
- 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
- 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
- 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
- その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
- 著書多数。
シリーズ記事
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2014.10.22
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