ダメ母親を演じれますか?

「しっかり母さん」は、夫も子もしんどいって、わかってます?意外とこれに気がつかないお母さんが多いんです。とくに学生時代よくできたとか、しっかりしてるとほめられたとか。向上心の強い努力家のお母さん、要注意ですよ。

例をあげていきましょうか。本当にどこにでもいる良いお母さんの姿なんですけれど。

例1: 朝おこしが逆効果に

「7時ですよ。起きなさい」「7時15分よ。おきないと、学校に遅刻するわよ」。毎朝お母さんの声が階下から響きます。そして7時30分。ドンドンと足音も高く階段を上がる音。ノックの音ももどかしくさっと戸があいて。「いつまで寝てるの。いいかげにおきなさい。毎朝起こす身にもなってよ」と、ふとんをバサッ。「早く顔洗って。早くご飯たべて。早く着替えて」と、追い立てます。そりゃ学校に遅刻するんだから、当然でしょ。

でも、これで子どもが動き出すのならいいんです。もしよけい朝起きがてこずるとか、反抗的になりだすとか、反対に無気力っぽくなるとかしだすと要注意。この強気で押していくやり方は見直さなくてはなりません。

例2: 彰子(中3)のすることを先々にやってしまう母親

母親:あこちゃん、クラスの島崎さんから電話あったわよ。今お風呂はいってますから、あがったらかけさせますって言っといたわ。

彰子:えー、そんなこと言ったの。私からかけるの?

母親:あら、なに言ってるの。お電話いただいたら、こちらからお返しするのが礼儀ってもんでしょ。

彰子:そんなこと言ったって。

母親:来週の月曜日から衣替えでしょ。セーラー服、クリーニングにだすからかごにいれといてね。あさって取りにみえるから。

彰子:まだ着ててもいいのよ。5月いっぱいは自由にできるの。

母親:あら、見てて暑苦しいわよ。合いの服に着替えたほうがいいから。

彰子:そーおー。(いやいやの感じ)

ここにあげた母と子の会話は何処にでもいつでもありそうな会話ですね。テキパキと母親は自分の母としての役割を果たしています。間違ったことはなにも言っていません。「これがどうしていけないんですか?」と詰め寄られても、「いいえ、まちがっていません。正しいです」とお答えするでしょう。

しかし例1は不登校ケース。例2は過食ケースの会話例です。どこがいけないか一度考えてみてください。おわかりの方は、センターの増井までお便りくださいね。

2019.04.17  

               

記事内容の監修医師

淀屋橋心理療法センターの所長 福田 俊一

淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一

  • 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
  • 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
  • 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
  • その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
  • 著書多数。

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