3月10日(金) ミニ講演会 いじめについてできること を開催しました。
もう、学校でいじめられなくなったのに・・・
いじめは解決できたと思っていたのに・・・
いじめられたことをきっかけに、
それまでは天真爛漫だった子が、
同級生や周囲の人たちに極端に合わせるようになってしまったり、
友人からの何気ないLINEメッセージにも、
何か裏があるんじゃないか・・と過剰に疑り深くなってしまったり、
人前で堂々と発言できていた子が、
授業中に当てられるとオドオドしてきちんと発言できなくなってしまったり、
“いじめられた経験”というのは
その人のいじめられた後の日常をもガラッと変えてしまう出来事です
そのトラウマから抜け出し、
自分らしい自分を取り戻すには、どんなことが必要なのでしょうか
トラウマから抜け出すトレーニング
いじめ行為がなくなれば、
いじめられていた子は苦しみから解放されて自然と元気になっていくのでは?
と思っていらっしゃる方も少なくないと思います。
実際に、いじめがなくなり、自力で元気になっていく子ども達はたくさんいます。
ですが、いじめによって心に大きな傷やトラウマができてしまった子ども達の中には、
自力で元気だった頃の自分を取り戻すことが困難な子ども達がいるのも事実です。
そんな子ども達には、どんな手助けが必要なのでしょうか?
その1つが、いじめられたトラウマから抜け出すトレーニングです。
トレーニングといっても、傷つき弱っているお子さんに鞭打って頑張らせるのでは逆効果です。
当センターでは、
自然とトラウマから抜け出すトレーニングができる環境づくり
をとても大切にしており、
その環境づくりのためのサポート役を当センターのカウンセラーが担い、
お子さんのトレーナー役を親御さんにお願いしています。
自力ではいじめのトラウマから抜け出せずにいるお子さんを支え、
もう一度自分らしさを取り戻せるように導いてあげるのが、
親御さん(トレーナー役)の役割です。
親御さんが、お子さんに対してどのように接していけば良いのかは、
サポート役であるカウンセラーが、お子さんの性格を見極め、状況に応じてお伝えします。
“トラウマからの脱却”という治療的な効果が現れるような、
お子さんへの接し方や会話のコツを掴めるようになるまで、
多くの親御さんはとても苦労されます。
ですが、親御さんの努力の甲斐あってお子さんに変化が現れ始めると、
「その喜びは、今までの苦労の何倍も大きい」と
嬉しそうに語ってくださる親御さんもたくさんいらっしゃいます。
お子さんにどのような変化が起きて、
いじめのトラウマから抜け出すことができたのか
講演会では、事例を交えて詳しくお話ししました。
いじめられることを100%防ぐのは難しい
肝心なのは、いじめられなくなった後の立ち上がり方
いじめの無い学校
いじめの無い職場
いじめの無い社会
それらが実現できたならどれだけ幸せでしょうか。
けれど、100%実現するのは不可能に近いでしょう。
世の中にはさまざまな性格・価値観・気性の人たちがいます。
お子さんと相性の良い人との出会いがあれば、
相性の悪い人との出会いもあるでしょう。
さまざまな人達との関わりを避けて生きていくことが難しい世の中で、
いじめを100%防ぐのは難しい。
その中で肝心なのは、
いじめが起こってしまった後、
お子さんが親御さんへSOSを出しやすい親子関係を築いておくこと
いじめられなくなった(いじめ行為が止まった)後、
いじめられたことによる不安感や劣等感、自主性や自信の低下から早く立ち直れるように
お子さんの心をさらに強くしっかりと育んでおくことです。
それができるのは、お子さんの1番近くにおられる親御さんです。
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こちらのページは、当センターの臨床心理士 福田俊介が
いじめの後遺症を乗り越えるためのポイントをお伝えしているページです。
併せてお読みいただけると幸いです。
この度は、当センターのミニ講演会 いじめについてできることに
ご参加いただきましたありがとうございました。
参加してくださった親御さんにとって、良いきっかけとなりましたら幸いです。
次回のミニ講演会 いじめについてできることは、
6 月 9 日(金)に開催を予定しております。
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