「美しき三回目の二○歳」を目前にして、新たな決意

お正月休暇のある日、私はふと新聞のおりこみに入っていた一綴りのパンフレットを目にした。「美しき二○歳」、というタイトルに引きつけられたのだ。おりしもテレビでは振り袖姿の女性たちの姿が映し出されていて、よけいその印象が強かった。「若いっていいな、元気で美しくて、なんでもできて」。

来る四月に私は、勤続二○周年を迎える。スタッフのなかではもちろん最古参。迫力とやる気で必死で突っ走ってきた。与えられた仕事を、よりいい結果をだすには、より効率よくこなすには、完成度の高さを目指してがんばってきた。仕事がないときは、どこかに自分がやれる仕事はないかと、センター内をあちこち探し回って一つの成果に結びつけた。自分を評価してもらいたかったのだ。「うん、こいつは役に立つ。センターの発展にプラスになるやつだ」と、思ってもらいたかったのだ。

そんな私も齢58才をむかえ、あちこちに老化のきざしが見え隠れ。「歳やなあ」と、ちょっと弱気の昨年だった。その気持ちを一掃するくらいインパクトのある言葉に出会えたのが冒頭のパンフレットだ。『今、私は三回目の二○歳をむかえた』と書いてある。え、どういうこと? ぐんぐんひきつけられるようにそのエッセイを読んでいくうちに、私の心の中にポッと炎が燃え出すのを感じた。六○歳をむかえ「もう歳やわ」ではなく、その人は「三回目の二○歳」ととらえて、なお新しい自分の生き方を模索しようと笑顔をむけている。

「そうか、そうとらえたらえやないか。まもなく六○歳の私でも、接骨医通いの私でも、私にしかできひんことがあるはずや」。マイナス点をプラスの力に変えていく、それが私の持ち味だということを忘れていた。

今年は淀屋橋勤続二○周年という、私にとって記念すべき年である。再び初心にかえって、私の本質を生かす、持ち味を発揮できる仕事をめざして、頑張っていきたい。

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