【不登校】始業式・入学式からのロケットスタートにご用心!

更新日:2020.06.01

4月は新学期・新入学など、大きな変化を迎える時期です。それまで不登校で不本意な生活をしていた子の中には「リスタート・リセットの絶好のチャンス」と考える子が少なくありません。

また、これまでの不登校を払拭したいという願望もあり「4月からリベンジしてやるぞ」と意気込む子が意外といるのです。急に勉強を頑張りだす子、友だちを早く作ろうと声をかけまくる子、入学早々に厳しい部活に入部する子、クラスで目立とうとして色んな委員に立候補する子など、いわゆる4月からロケットスタートのように飛ばしてしまう子は注意が必要です。

不登校だった子の「遅れを取り戻したい」という気持ちは理解できるものの、長期間のあいだ勉強や運動や友だち関係から遠ざかっていた子が多く、それまでの生活とのギャップが大きすぎるのが心配なのです。当センターの経験では、4月いっぱいまでは「勢い・意気込み」中心で頑張れるものの、連休で気持ちがゆるんでしまい、ゴールデンウイーク明けから一気にペースダウンしてしまう子が多い気がします。そのせいもあり、当センターの不登校のカウンセリングの相談ゴールデンウイーク後が一年の内で一番多いのです。

不登校だったわが子が「様子を見ながらゆっくりと新しい環境になじむ気でいる」のか、「入学・進級早々に一気に頑張ろうとしている」のか、日頃の親子の会話を観察しているとたいていわかります。特に、一気に勢い中心で頑張ろうとする子は当センターのカウンセリングでも多数お見かけします。このようなタイプの子は、デリケートな対応をしてあげないと、「ゆっくり慣れていったらいいからねー」「あんまり無理するなよー」といった親御さんのアドバイスが報われないどころか、裏目に出ることも意外と多いのです。「一気に勢いで頑張ろうとする子」「ロケットスタートタイプ」の子は4月中の早いうちにカウンセリングをスタートすることで、ある程度「再度の不登校」を防ぐことができます。

               

記事内容の監修医師

淀屋橋心理療法センターの所長 福田 俊一

淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一

  • 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
  • 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
  • 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
  • その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
  • 著書多数。

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