学校に行きたがらないお子さんの朝の起こし方

4月22日(金)不登校のお子さんをもつ親御さん向けの勉強会が行われました。

学校にいきしぶる子どもに、どうやって声をかけたらいいのですか?

 当センターで行っている勉強会も、現在で30回を越しました。なかでも不登校のお子さんを持つ親御さん向けの勉強会は、14回目になります。

私は、過去の勉強会を何度か見学させて頂いていますが、質問コーナーで必ずと言って出てくるのが、学校に行きたがらないお子さんの朝の起こし方です。

「前日は行くっていうんです。でも朝になると起きないんです。」

「病院に連れて行ったら、起立性調節障害だと言われたんです。」

「夜遅くまでゲームをしていて、なかなか起きられないみたいなんです。」

親御さんは、(明日は行くのかな。また行かないと言ってお布団に閉じこもってしまうのかな。)と気が気ではなく、ハラハラしどうしで、お子さんの様子を見られているのでしょう。 ふにゃふにゃと身体に力が入らないお子さんを、車で学校まで送っていかれているという親御さんもいらっしゃいました。

布団

親御さんから質問が起きる毎に、所長で医師の福田は、「朝起きないことに注目していてもお子さんは育ちませんよ。お子さんを成長させないといけないんですよ。」と答えます。

「お子さんは、(学校に行かなきゃ・・・)という気持ちと、(行きたく無い)、(気が重い)、(クラスメイトに会わないといけない)などという、重苦しい気分との間で葛藤しているんです」と、 そして、「お子さんが葛藤する事に意味があるんです」と福田は言います。

さて、”お子さんが葛藤している”とは、一体どういう事なのでしょうか?

それは、現実と向き合う事
前向きに、今の現状を解決したい気持ちがある一方で、 じぶんの辛さ、自分の弱さ、自分の不安などネガティブな部分など、 できる事なら大人の私たちでも避けて通りたい様な事柄や、 自分の心の複雑さに直面します。まず最初はそういう自分を情けないと思うのです。

もし、親御さんのサポートがあると、いやいやこういう自分もOKだと思える様になってきます。

そうすると、複雑な心の動きを少しずつ理解できる、人の気持ちがわかる様に、 お子さんが大きく成長するきっかけになります。

伏せる

余談にはなりますが、下の画像をご覧になって下さい。 こちらは、所長で医師の福田が育てたビオラになります。 プランターに植えられてから長い間、葉も広がらず、 小さい花がポツンと咲いていただけでした。

私はなかなか大きく育たないので、(大丈夫なのかな?)とちょっと気になったのですが、後に、どんどん蕾が花開いて、賑やかなプランターになりました。 なかなか、葉が育たず、花も増えない時期に、花が開くのを待つ姿勢は、不登校のお子さんに対する成長の芽を伸ばすサポートと似ているなと私は思いました。

ビオラ

  勉強しなさいというと、「生きている意味がわからない」と子供が言うんです

こちらは、臨床心理士の福田俊介より、ケース紹介の中での一幕です。 中高一貫校で進学校に通われている高校生のお子さんのセリフでした。 遅刻や欠席が重なり、留年の危機が迫っている状態でした。

親御さんはお子さんが中学生の頃から手を焼いていました。 人の指示を聞かず、しつこく勉強する様に言うと、ベランダから飛び降りようとする。 スマホでゲームばかりするので、取り上げると、家のお金を抜いて勝手にゲームを買うなど、親御さんも対応に困り果てておられたと言う内容でした。

カウンセラーと親御さんとで、お子さんに対してサポートするのですが、お子さんの状態に波があり、やっと自主性が出てきた所に、ある事でお子さんは部屋に篭る事になります。

それでも親御さんは粘り強く、サポートし続けますと、テスト前になるとお子さん自ら、勉強を始める所まで変わっていかれたと言うケースでした。

「二度と学校なんか行かない!」と、極端な発言をするお子さんに対しカウンセラーのアドバイスをもとに、親御さんはどう対応していかれたのか?どうやって、成長の芽を伸ばしていけたのか?

お子さんを成長させるには、紆余曲折あります。 是非とも、勉強会にきていただいて、カウンセラーの説明を直接お聞きいただきたいと思います。

二人

当センターのホームページのどの文章が響きましたか?

当センターの質問に、多数いただいているお答えが、”薬をつかわない治療を行っていると書かれてあったから”との内容です。

お薬で症状を抑えると言う治療ではなくカウンセラーと親御さんとのチームを作り、カウンセリングを通して、お子さんを根本的に成長させていく治療を行っているのが当センターの特徴になります。その特徴をわかっていただいている上で、当センターの勉強会に足を運んでいただけている事に、カウンセラーもスタッフもとても嬉しい気持ちになりました。

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7月5日(火)には、

不登校のお子さんをもつ親御さんむけの勉強会を開催いたしますので、是非ご参加ください。
夏休みをどう過ごすかによって、9月からが変わります。
どれくらいお子さんが元気になり、困難に立ち向かう力がつくかにより、9月からの登校の成果が変わります。
この成長の最大のチャンスいかにいかに上手につかまえる事ができるか詳しくお話しします。

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2022.06.29  著者:《大阪府豊中市 淀屋橋心理療法センター》戸塚光子

               

記事内容の監修医師

淀屋橋心理療法センターの所長 福田 俊一

淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一

  • 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
  • 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
  • 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
  • その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
  • 著書多数。

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