「夏休み・冬休み・春休みの終わり」にプレッシャーを感じている不登校の子供たち・親御さんたちへ

夏休みが終わりました。
新学期をきっかけに・・・

よし...今度こそ毎日学校へ行く!/学校に行きたいけど、みんなから変な目で見られないかな/学校には行きたくない...でもお母さんに心配かけたくないし...

学校へ行こうと意気込んでいるお子さんや、学校に行きたい・行きたくないと葛藤しているお子さん、みなさん様々な思いを抱えていると思います。
ずっと夏休みだったらいいのに…
夏休みのままなら、学校を休んでいるという罪悪感で苦しまなくて済むのに…
そんな風に考えてしまうお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

お子さんと学校の距離を縮めるためには

不登校を克服しようとして、まず始めに「こうしよう、ああしよう」と大きな目標を作ってしまったり、
学校に「行く」か「行かない」か=「白」か「黒」かで考えてしまうほど、
お子さんはプレッシャーを感じてしまいます。
そして、それはとてもつまずきやすく、もしうまくいかなかったとき、再度立ち上がることが難しくなるのです。

不登校を克服するための第一歩目の階段を「学校に行けること」としていませんか?

当センターでは、この第一歩目を、緩やかな階段のようなイメージで考えております。

一歩目は、「学校に行きたいけど、行こうと思うと怖くなる…と口に出すことができる」とか、
「前日まで学校に行こうという気持ちがあったけれど…」とか、そんな程度のもので良い。

つまり「学校に行ければそれでよし」ですが、「学校に行けなくても良い」のです。

「行ってみようかな」と思う気持ちや、「だけどやっりできない」と思う葛藤の気持ちを親御さんに吐き出せるだけで、大きな一歩。
こうした緩やかな階段を、親子のコミュニケーションを上手くとって一歩ずつ昇ることで、
学校との距離を徐々に縮めていくのです。

学校には行きたくない → 明日は行ってみようかな → 朝になったらやっぱり行けない/前日に学校の準備をすることができた → 顔を洗って服を着替えたけど行けない → 学校まで行けたけれど...

お子さんの「葛藤する気持ち」を大切に

「今日は学校に行く?行かない?」「どうして行けないの?」
登校日の朝、親御さんはお子さんに、このような質問を投げかけてしまうことはありませんか。
白黒はっきりさせるような質問や会話をしてしまうと、お子さんは口が重くなってしまいコミュニケーションを上手に図ることが難しくなる可能性があります。

しかし、お子さんの様子を確認し理解したいと思う気持ちは、不登校の克服を応援する親御さんにとって当然のことと思いますし、お子さんだって、親御さんに気にかけてほしいと思う気持ちはあるはずです。

【ではどのようにして会話を進めていくと良いのでしょうか。】

当センターでは、お子さんの葛藤する気持ちに「あだ名」を付けて話すことをお勧めしています。

えっ!「あだ名」とは…?!

子ども「やっぱり今日は学校に行けない」
親「昨日までは、学校に行こうと思う気持ちはあったんだよね?でも、今日になったらその気持ちがなくなってしまったのね。それで困ってるの?」

・・・このように、不登校のお子さんには「学校に行きたい」「でも怖い」「急に行くのが嫌になった」「もやもやする気持ちが邪魔してくる」など、いろんな葛藤があります。
お子さん自身がその葛藤を認め、さらに親御さんがそれに向き合いお子さんと共有できるようになった時、その葛藤に名前を付けてあげるのです。

※ ただし、お子さんが葛藤を認め、それを親御さんに打ち明けることができるというような良いコミュニケーションがとれている必要があります。それがないと、なかなかうまくいきません。当センターでは、親子の関わりを大切に考えており、お子さんのコミュニケーション能力を大きく伸ばす事に大きな成果を上げております。

✿親子で考えて付けた「学校に行きたいけど行けないモヤモヤ」の葛藤の名前は、困ったクマの「コマもん」

✿親子で考えて付けた「学校に行きたいけど行けないモヤモヤ」の葛藤の名前は、困ったクマの「コマもん」。

おはよう!今日のコマもんの調子はどう?大きい?小さい?/すごく大きい。強敵。こわい/あら大変...今日のコマもんは手強いのね。/【別の日】/コマもん、今日は小さいかも/小さいのね。じゃあ学校に行ってみる?

✿お子さんの葛藤に名前を付けてあげることによって、スムーズに、また、あまり深刻にならないように子供の状態や気持ちを話し合うことができる場合がある。

✿親が葛藤の存在価値を認めてあげているということが、お子さんにとって伝わりやすくなる。

敵のようなものである「葛藤」に名前を付けるのは、ちょっと面白いですよね。
呼んでいるうちに愛着が湧いてきて、自分のそういった部分も「かわいいものだ」と認めてあげることができたら良いですね。

敵のようなものである「葛藤」に名前を付けるのは、ちょっと面白いですよね。呼んでいるうちに愛着が湧いてきて、自分のそういった部分も「かわいいものだ」と認めてあげることができたら良いですね。

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2021.09.11  著者:《大阪府豊中市 淀屋橋心理療法センター》湯浅愛美

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