事例1:苦しそうな息づかいに、とっさの判断で病院へ|摂食障害 カウンセリング治療専門外来(過食症・拒食症)

摂食障害 カウンセリング治療専門外来(過食症・拒食症)
事例1:苦しそうな息づかいに、とっさの判断で病院へ

筋肉が弱り、痰をきることができない

面接室でまっている明子の様子がおかしい。息をするたびに「ヒー、ヒー」と音を出している。まるで喘息の子が発作をおこしたときのようだ。「きょうはどうされましたか。なんだか苦しそうですね」「はい、ちょっと風をひきまして。痰がのどにひっかかってるんですけど、とれないみたいで」「いつごろからこんな様子ですか」「きのうの朝から。だんだんひどくなってくるみたいで心配です」。母親との会話をかわしてセラピストは明子の様子を観察した。体重がまた減ってどうやら35キロを切ったようである。

「今すぐ病院のほうへ行ってください。とりあえずこの近くにM病院がありますので、そちらの先生に連絡をいれておきます」。面接もそこそこに明子と両親は荷物をまとめて病院に向かった。診察の結果は「拒食症のため、筋肉がかなり弱っている。そのせいで自力で痰をきる力がない。吸引で痰をひいて取る必要があるので、即入院です」と、申し渡されたと母親より報告がはいった。

拒食症はやせがひどく体力面に限界が

拒食症の人は過食症の人とちがって、外出できないといった外での活動は苦にならない人が多い。しかし極端なやせのため体力的にかなりの注意を要する。標準体重の20%やせが危険域の目安になっているのだが、もうとっくにそのラインを超えているクライエントもいる。両親も心配して「あれ食べ、これ食べ」としつこくせまるが、本人は頑として受け入れない。自分が決めた食物とカロリーしかとらないのだ。それどころか「お母さんは私の全てを監視している」と、警戒色を強めるだけである。どんどんやせていく娘の体を心配しながら、親はなにもできない状態が続く。

拒食症は内科医との連携が不可欠

明子の入院生活がスタートした。ドクターとこちらの担当セラピストとの打ち合わせを随時はさみながら、治療はすすめられる。ドクターから「30キロにならないと外出禁止です。32キロになったら、退院してもいいことにしましょう」と、言われた。さすがの明子も担当医との約束を破ることはしない。それより「早く退院して家に帰りたい。よし、32キロまで体重を増やそう」と、自分で目標にむかって体重を増やそうとする。

誰がなにをいっても、食べることに関しては頑として聞き入れなかった明子だが、こうしてドクターとの約束を通して自ら食べ出すのである。体力面での危機的状態を乗り切るためには、内科医との連携が欠かせない。

友だち追加
このエントリーをはてなブックマークに追加 淀屋橋心理療法センターRSS配信

淀屋橋心理療法センター
福田 俊一(所長、精神科医)
増井 昌美(過食症専門セラピスト)

SNS

淀屋橋心理療法センター Facebook 淀屋橋心理療法センター Google+ 淀屋橋心理療法センター Twitter 淀屋橋心理療法センター RSS

出版物

克服できるリストカット症候群

克服できるリストカット症候群

母と子で克服できる摂食障害

母と子で克服できる摂食障害
過食症・拒食症からの解放

事前相談

約1時間の事前相談は無料です。

過食症専門

淀屋橋心理療法センターの過食症専門ページです。

拒食症専門

淀屋橋心理療法センターの拒食症専門ページです。

不登校タイプ別対応の仕方

タイプ別に不登校への対応の仕方を掲載。当センター発行の機関誌「RAINBOW」から、学校の先生方向けに書いたものを加筆・修正したものです。

不登校タイプ別対応の仕方

ご相談件数

ご相談件数の多い順番に、摂食障害不登校うつ・・・となっています。

地域別割割合

京阪神・近畿圏以外の遠方から来所される方もたくさんおられます。

QRコード

淀屋橋心理療法センターのQRコード

よくある質問

 息子にカウンセリングの話をしても行きたがらないと思うのですが、どうしたらよいでしょうか。

 カウンセリングは初めてで、どんな場所でどんな形でするのか不安です。


アクセス
新書籍発売「克服できるリストカット症候群」