カウンセリングを掛け持ちするメリット&デメリット
カウンセリングを掛け持ちするという事は一般的にお勧めできません。多くのカウンセラーがその方針をとっていると思います。船頭が多いと大事な場面で指示やアドバイスが食い違ったり混乱してしまうのです。
ただ私共の経験では、うまく行く時と行かない時があるという印象です。
うまく行く場合は、一人の専門家が個人療法をして、本人の聞き役になったり、気持ちの整理を手伝ったり、共感を示してその人の居場所を作ったりします。もう一人の専門家は親に対して、どう本人に対応するかをアドバイスします。この場合は成果が上がる事がけっこうあります。
うまく行かない場合は、家族のありようについて、専門家Aと専門家Bがそれぞれ違う意見を家族にアドバイスする時です。
医者は薬でお手伝いをする。心理療法家はじっくり話を聴いてアドバイスする事でお手伝いする。薬とカウンセリングを分業するというこの形も大抵問題が起こりません。
※この見解はとりあえず淀屋橋心理療法センターの考えを表したものです。今後アップデートしていく予定です。
淀屋橋心理療法センター
福田 俊一(所長、精神科医)
2012年12月26日
