(後編1:対人緊張)「毎日ライフ 7月号」(2005)に、家族療法の特集

まず『対人緊張』の症状をとりあげ、ご紹介します。 最近じわじわとケース数が増えています。これらの症状は、比較的若い人たちに良く見られます。単独でみられることもありますが、不登校や過食症・拒食症が長引くかげで、並行してでてくることがよくあります。

毎日ライフ七月号【子どもの心と向き合う】 — 家族療法で乗りきる子どものトラブル

後編(1)「対人緊張」の子どもとの向き合い方(本文より抜粋)

事例(4)高校生の対人緊張

人の目が気になり、好き嫌いがはっきりしている

M男(17才、高校2年生)家族構成は父、母、祖母(文中カウはカウンセラー)

カウンセラー:なにが一番しんどいですか?

M男:人が視界に入ってくると、肩に力がはいってきて。

(中略)

カウンセラー:特別に苦手なタイプの人はいますか?

M男:います。目線とかきらいです。運動部で、軽い感じで、二面性があって。 好きなやつにはすごい笑顔で、きらいになると無視したり。

カウンセラー:なるほど。それはしんどいですね。お母さんには、話してるの?

M男:学校から帰って、自分のこと全部話しています。

母親:話しを聞いてやって、そんなに気にしなくてもいいのにと思います。 気にしすぎないようとは言いますが。

解説【「自分がどう思われているか」気になって】

「気にしないで」より「それはつらいね」と言葉がけ

対人緊張の人は意外に「気にしい」です。人と話しをしたあと、「自分が相手にいやな思いをさせたのでは」とか、「あんなこと言って、へんなやつだと思われていないだろうか」とこだわっていますので、できるだけ目を合わさないようにしています。

「だいじょうぶよ」「人はそこまで気にしていないから」と、身近な人は本人を安心させてあげようとするのですが、こうした言葉がけは、よけい本人を苦しめてしまいます。

「そう、そんなに気になるの。それはつらいね」と、肯定的に気持ちをくみ取る言葉のほうがよいでしょう。

自分が「気にしい人間」だと認める

(中略)性格を車にたとえると、こだわり号です。この車は何か好きなことにめぐりあったら、すごくがんばれる車です。充実感を求めたり、向上心も強いし、深く物事を考えるところがあります。走り出すと性能がいいので、すばらしい結果を出すことがよくあります。

(中略)対人緊張の人は、普通の人以上に目立ちたいとか、リーダーシップをとりたいとか、そういう要求がしっかりと芯にある人がいます。だから自分が「気にしい」であると認めると肩の力が抜けて、自分という車の運転術がうまくなり、不安を乗りこえやすくなったり、テキパキと物事が決められたりできるようになります。

人との距離感がつかめると楽になる(*)

話し好きだけど、ネタが少ない(*)

好きなものに集中して、パワーを出そう(*)

対人関係に関するアドバイス

一人の気楽さを否定しない。

しんどいことは無理にせず、「聞き役でいいんだよ」と、言い聞かせましょう。(*)

対人緊張の人は、純粋で正直な心の持ち主です。

・・・そのため自分では気づかないうちに、座をしらけさせたり、相手にいやな思いをさせたりしています。(*)

目を隠すグッズを活用する。

・・・サングラスをかけたり帽子をかぶったりしてみましょう。(*)

自分が緊張することを人に言わない。

・・・「私は、緊張しやすい」という情報をまわりの人と共有しないほうが、自意識を抑える方向にいきます。・・・罪のないウソでさらりとかわす術を身につけましょう。(*)

(*)「毎日ライフ七月号2005」に全文がのっています。ご参考ください。

2019.04.17  著者:福田俊一 増井昌美

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