友人が拒食症にかかっています

更新日:2019.04.17

友人が拒食症にかかっています

こんにちは。HPを拝見させていただきました。そこでぜひ相談にのっていただきたいとメイルを大送りしています。

私の友人S子のことですが、最近とくにやせがひどく拒食症ではないかと思います。「どうしたの、どっかわるいんとちがう」と、聞いても「だいじょうぶ」というだけです。自分ではうすうす感ずいているようなのですが、どうしても認めたくない気持ちのほうが強いようです。

S子は病院の内科でみてもらったところ、「ご飯を食べればよくなる」と、診察のさいに言われただけとのこと。拒食症かもしれない人に、そのような診断を下す医者というのも信用できない気がします。S子は心のなかにいろんな問題を抱えています。先日私の家に泊まり込みで聞きました。何の医学的知識もない私が、対処できることではないと感じました。専門的なカウンセリングを受けることが、彼女にとっては最善だと思うのですが、本人はそれを嫌がっています。

このままでは命が危険だと私は感じています。どうにかしてS子をカウンセリングの方向に向かせたいのですが、私はどのようにすればよいのでしょうか? アドバイスをいただけないでしょうか。

友人が拒食症にかかっています。

拒食症かもしれないという友人のことを心配してのメイルですね。友人として何ができるかということですが、基本的には本症は本人か家族が、何とかしようとして初めて道が開けるものです。まず内科/心療内科/精神科かのどれかを受診し、「あなたは拒食症です」と診断してもらうこと。それからカウンセリングをスタートするのが普通のやり方です。

親に状況を知らせる、親に説得してもらう、ということも大事だと思いますが、あくまでそれまでのプロセスで本人に自覚を促すよう試みられたうえでの最終手段でしょう。

これ以上は状況がわかりませんし、お会いして詳しくお聞きしてからでないとアドバイスは不可能です。可能ならば事前相談(無料相談システム)においでください。

               

記事内容の監修医師

淀屋橋心理療法センターの所長 福田 俊一

淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一

  • 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
  • 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
  • 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
  • その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
  • 著書多数。

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