過食症の治し方|悩んでいるあなたに伝えたい、治療への第一歩

更新日:2026.09.16
過食症の治し方|悩んでいるあなたに伝えたい、治療への第一歩

過食症に悩みながらも、誰にも相談できず、一人で抱え込んでいませんか。

「治したいけれど、どうしたらいいのかわからない」
「家族には心配をかけたくない」
「誰かに助けを求めることに抵抗がある」

そんな思いを抱えている方もいらっしゃるかもしれません。

淀屋橋心理療法センターでは、過食症のご本人ではなく、親御さんにご協力いただいてカウンセリングを進めています。

「自分の悩みなのに、なぜ親がカウンセリングを受けるの?」と思われる方もいるかもしれません。この記事では、過食症で悩んでいるご本人に向けて、なぜ治療に親御さんの協力が必要だと考えているのか、そして私たちが考える治療のゴールについて、カウンセラーの福田俊介がお話しします。

過食症を治すには?まず知ってほしい「治る道筋」

私が特に高い治療成果を上げているのが過食症です。「過食症は治らない」とあきらめている方もいらっしゃると思いますが、過食症には治る道筋があります。ただし、短期間で簡単に改善するものではありません。

過食症は、薬を飲めばすぐに治るというような、簡単で単純なものではありません。少しずつ自分自身と向き合い、心の力を育てていく。その積み重ねが、過食症の克服につながっていくのです。

淀屋橋心理療法センターの親御さん向けカウンセリング

当センターのカウンセリングは、親御さんを対象としています。家庭でのやり取りやご本人への接し方を振り返りながら、より良い関わり方を親御さんと一緒に考えていくのが特徴です。

「悩んでいるのは自分なのに、なんで親がカウンセリングを受けるの?」と疑問に思われる方もいるでしょう。

カウンセリングの進め方については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

摂食障害のカウンセリングとは何か?:カウンセリング(過食症)

摂食障害のカウンセリングとは何か? ―「話を聞いてもらう」だけでは変わらない理由―

過食症を治したいけれど「親に言えない」と悩んでいませんか?

過食症を治したいけれど「親に言えない」と悩んでいませんか?:カウンセリング(過食症)

親御さんに協力してもらう必要があるとわかっても、「カウンセリングを受けてほしい」とお願いすることに、抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。

「親に迷惑をかけたくない」
「自分のためにカウンセリングを受けてもらうなんて申し訳ない」
「きっとうちの親には協力してもらえない」

そんな気持ちが強く、なかなか言い出せずにいませんか?

摂食障害を抱える方の中には、人に相談したり、助けを求めたりすることが苦手な方も少なくありません。親御さんに協力をお願いすることにも、とても勇気がいると思います。

それでも私は「今」、一度親御さんに相談してみてほしいと思っています。

「いつか治そう」と先延ばしにしている間も、過食に悩み、自分を責める日々が続いてしまうかもしれません。また、3年後、5年後には親御さんも年齢を重ねています。「迷惑をかけたくない」と一人で抱え続けることが、かえって将来の負担を大きくしてしまうこともあります。

親御さんがあまり協力的ではなく、頼みにくいという方もいるでしょう。それでも、勇気と知恵を振り絞って、一度あなたの気持ちを伝えてみてください。

親御さんに、勇気と知恵を振り絞って、一度あなたの気持ちを伝えてみてください。:カウンセリング(過食症)

口で伝えるのが難しければ、手紙に書いて伝えるのも一つの方法です。また、当センターの記事を親御さんに読んでいただくのも良いかもしれません。

親御さんにSOSを出すことが、過食症治療への第一歩

親御さんに相談したからといって、最初からすぐに理解してもらえるとは限りません。それでも、カウンセリングを重ねる中で過食症への理解が深まり、治療に協力してくださるようになることも少なくありません。

まずは親御さんに、「過食症を治したい。そのために協力してほしい」と伝えてみませんか?

親御さんにSOSを出し、助けを求めること。私たちは、それが過食症の治療への第一歩になると考えています。

なお、当センターでは親御さんへのカウンセリングを通して治療を進めています。そのため、親御さんにカウンセリングを受けていただくことが難しい場合には、ご相談をお引き受けできないことがあります。

過食症の治療のゴールは「過食を止める」ことだけではない

過食症の治療のゴールは「過食を止める」ことだけではない:カウンセリング(過食症)

当センターでは、「過食が止まること」だけを治療のゴールとは考えていません。

体重や食行動の変化だけに目を向けるのではなく、その方自身が元気を取り戻していくことを大切にしています。

これまでご相談をお受けしてきた方の中には、一見穏やかで、周囲との揉め事を避ける優しい方が多くいらっしゃいました。

しかし、じっくりお話を伺っていくと、その心の内には、「認められたい」という思いや、「何かに打ち込みたい」「自分らしく生きたい」という情熱が秘められていることがあります。

そうした思いを十分に発揮できずに苦しんでいる方に、もっとたくさんのチャンスや喜びを感じていただきたい。

過食に悩むことなく、いきいきと自分らしく生きられるようになること。そして何より、自分自身を好きになれること。

そこまでを、私たちは過食症治療のゴールとして考えています。

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記事内容の監修医師

淀屋橋心理療法センターの所長 福田 俊一

淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一

  • 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
  • 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
  • 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
  • その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
  • 著書多数。

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