【100回突破!】親御さん向け治療説明会(勉強会)の歩みとこれから

更新日:2025.07.08
【100回突破!】親御さん向け治療説明会(勉強会)の歩みとこれから

令和2年9月26日から開催している新企画親御さん向け治療説明会(勉強会)がついに、「家庭内暴力治療説明会」で開催回数100回を迎えました。

この記事は、勉強会100回突破を記念して、私、臨床心理士・福田俊介が執筆いたします。

これまで開催してきた勉強会には、以下のようなテーマがあります。

  • 不登校
  • 引きこもり
  • ゲーム依存
  • リストカット
  • 過食症・拒食症などの摂食障害
  • 癇癪
  • 家庭内暴力
  • 養護教諭向け勉強会 など

ご参加くださった親御さん方に、心より感謝申し上げます。

勉強会の進化とこだわり

勉強会の進化とこだわり:カウンセリング(説明会)

勉強会を重ねる中で、内容や進め方にも少しずつ変化を加えてきました。
「伝わる」ことにこだわりながら、参加者の方の声を受けて工夫を重ねています。

事例発表への工夫

事例発表への工夫:カウンセリング(説明会)

勉強会では、実際に当センターで解決した事例を、20分程度にまとめて紹介しています。

私が特に苦労した点は、時間をかけて解決した事例でも、スライドにすると、参加者の方々からは「簡単に解決した」ように見えてしまうことです。

「解決するんだ」と親御さんに希望を持っていただくのは嬉しいことなのですが、実際の困難さや葛藤、うまくいきかけていたのに再びつまずく場面なども丁寧に伝える必要があると痛感しました。

そのため、事例のスライドは何度も加筆修正を重ねてきました。
加筆修正を重ねても、「意外と簡単に解決するんですね」というコメント。
20分程度の事例でリアルな様子を表現するのは本当に苦労しました。
加筆修正を重ねるたびに、事例の質は上がっていると思います。

Q&A・グループディスカッションを導入

&A・グループディスカッションを導入:カウンセリング(説明会)

Q&Aのコーナーは勉強会の最後に設けておりましたが、
最近は、事例発表の後にも質疑応答の時間を設けるようになりました。
ご質問者と私のやり取りを聞いていただくことが、
他の参加者の方の理解をすごく深めていることがアンケートから分かっています。

また、参加者同士のグループディスカッションも導入し、会の雰囲気が柔らかくなりました。勉強会の中ほどの休憩時間中に、初対面であろう親御さん同士の会話が盛り上がるようになっています。

スタッフとの振り返り

スタッフとの振り返り:カウンセリング(説明会)

私たちの勉強会は、ただ情報を伝えるだけの場ではありません。

毎回10時半から13時まで行い、その後スタッフと昼食を食べた後、「振り返りの会」を開いています。
そこでは参加者にいただいたアンケートを読み、喜んだり考え込んだりしながら、スタッフ同士で「より良い会にするにはどうすればよいか?」を真剣に話し合っています。色々な意見が飛び交い、その声をヒントに、次回に向けて少しずつ形を整えています。

勉強会を続けてきたからこそ見えたこと

勉強会を続けてきたからこそ見えたこと:カウンセリング(説明会)

開催回数が30回、40回を超えた頃、
「もう十分経験したので、治療説明会をそろそろやめませんか?」と会議で私が発言したこともあります。

しかし所長の「続けてこそ見える世界がある」という言葉のもと、地道に続けてきました。そして今、100回を超えたことで、ようやく見えてきた、分かってきたことがあります。分かってきたことは感覚的なものが多いですが、
どうすれば説明が届きやすいか、どうすれば参加者の方々の満足度が上がるかなどです。
勉強会を通じて我々主催者側も鍛えられています。

ぜひ一度ご参加ください

ぜひ一度ご参加ください:カウンセリング(説明会)

治療説明会(勉強会)は我々にとっても大きな学びとなっております。
これからも治療説明会(勉強会)の質を高め、悩みを抱える親御さんに寄り添っていきます。

  • お子さんへの関わり方にヒントがほしい方
  • 当センターのカウンセリングに興味がある方
  • 当センターの雰囲気を知りたい方

まずは気軽に、治療説明会(勉強会)にご参加ください。

その後、「カウンセリングを受けてみようかな」と思われた際には、
我々と一緒に、一歩ずつ前に進んでいきましょう。

               

記事内容の監修医師

淀屋橋心理療法センターの所長 福田 俊一

淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一

  • 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
  • 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
  • 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
  • その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
  • 著書多数。

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