更新日:2025.07.29

1. 2つの事例を通して伝えた、親の対応の変化と回復の道のり
2024年11月27日(水)、大阪府守口市役所にて、「スマホ依存・ゲーム依存 その心理とリスク」というテーマで淀屋橋心理療法センター・臨床心理士・福田俊介が講師を務めさせていただきました。 当日は、現場で実際に関わった2つのケース―― 「ゲーム依存と暴力」「ゲーム依存と不登校」――について事例を発表いたしました。 どちらの事例も、親御さんの対応が変化することで、子どもの状態が少しずつ回復していった様子をお伝えしました。2. 「パパ、食事中はスマホやめようね」—— 親子関係の変化を示すエピソード
事例では、ゲーム依存から回復しつつあった中学生の男子が、外食に行った際、父親に対して 「パパ、食事中はスマホ使うのやめようね」 と伝えた場面。 親子の立場が逆転するような、そんな微笑ましいエピソードも紹介させていただきました。 守口市役所の担当者の方から、「現場で働いておられる先生のお話は面白いですね」と 言って頂き嬉しかったです。
3. 現場の声に基づいた講演への好評の声
今回の講演では、参加者同士が意見交換できるよう、グループディスカッションも取り入れました。ディスカッション後、各グループから代表の方に発言をお願いし、皆さんの前で感想や意見を述べていただきました。 勇気を持って代表の方が発言してくださる度に、私と参加者のみなさんで拍手。 会場が発言しやすい柔らかい雰囲気になりました。
4. 「親子の雑談」が依存からの回復の鍵—— 実践的なヒントを紹介
また、「親子の雑談が依存から抜け出す鍵である」という話もさせていただきました。 その上で、親子の会話を増やすテクニックもいくつかご紹介しました。すぐに実践できるヒントとして、参加者の皆様からご好評いただきました。
5. オンライン参加の先生方から届いた、励みになるひと言
今回は、オンライン参加も可能な形式で開催され、守口市内の小中学校の校長先生や教頭先生もご参加くださったようでした。 オンライン参加の先生方からは、 「講演会の盛り上げ方が工夫されていて勉強になった」 といった嬉しいご感想も頂戴しました。6. アンケートに寄せられた、親としての気づきと決意の声
アンケートでは、 「子どもの話を今までしっかり聞いてこなかったと反省しました。親子の会話を増やし、子どもが“ゲームより親との会話が楽しい”と思えるような関わりをしたいです」 「本を読んだりしてきたが、実際にお話を聞いた方が理解が深まりますね」 といった真摯な声が寄せられました。私自身も、こうしたお声に大変勇気づけられました。
7. 守口市役所での講演が、私にとって特別な意味を持つ理由
ところで、実は、私が大学院を卒業した直後、守口市役所のすぐそばにある療育施設でアルバイトをしていた時期がありました。 当時、行き帰りに横を通っていた守口市役所。 まさか、その場所で講師として登壇する日が来るとは、夢にも思いませんでした。 私にとって、守口市役所での講演は、特別な感慨がある出来事となりました。
8. 守口市人権市民相談課の皆さまへ感謝を込めて
最後に、このような貴重な機会をいただきました守口市人権市民相談課の皆さまに、心より感謝申し上げます。臨床心理士・福田俊介
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