淀屋橋から摂食障害の本が出ました。この本は前作「過食症と拒食症 ― 危機脱出の処方箋」の姉妹編です。中身をかいつまんでご紹介しましょう。
本題名:『克服できる過食症・拒食症』
著者:福田俊一(淀屋橋心理療法センター所長、精神科医)、増井昌美(同センター過食症専門セラピスト)
副題:こじれて長期化した過食症・拒食症でも治る道はある
帯の解説:あきらめたらあかん!過食症・拒食症にかかったことは、自分の本質に気づき、能力を伸ばすチャンス!
あくまで前向きに、本人の可能性や家族の力を信頼し、治療をすすめていくセラピストたち。「両親のみでも治療をスタートできる」という画期的な治療を行い、重症化した数多くの患者を解放へと向かわせている。新たな治療の可能性を示した、本人、家族、治療関係者必読の書。
英語タイトル:Is Full Recovery from Bulimia and Anorexia Nervosa Possible If They Are Chronic ?
1.十年以上にわたる拒食症でも治る
2.がんこな拒食症から立ち直る(25才、拒食歴10年)
3.拒食症から脱出する道に向かって
1.からみあう家族が症状に影響を
2.症例にみる親子のからみあい(25才、過食歴8年)
3.親は立ち直りの最大の協力者
4.子ども自身の成長をうながす
治りにくいタイプ1:「どうせまた元通りや」と、あきらめてしまう
治りにくいタイプ2:ストレス耐性が弱く、すぐ過食に逃げ込んでしまう
治りにくいタイプ3:良い子をめいっぱいやって、また息切れが
治りにくいタイプ4:なかなかはずせない良い子仮面
治りにくいタイプ5:母と娘の信頼関係が崩れやすいと
治りにくいタイプ6:良くなるとすぐ一人暮らしをしたいと言う
治りにくいタイプ7:できないことをすぐ過食のせいにする
治りにくいタイプ8:「過食は人生の汚点、悪」という考えにとりつかれている
1.過食症でのよくなるきざし(初期から回復期にいたるまで) — 26項目
2.拒食症でのよくなるきざし(初期から回復期にいたるまで) — 21項目
1.成人式を迎えて、振り袖姿でほほえむ悦子(17才、拒食歴1年)
2.司法試験をめざして受験勉強中(30才、過食歴15年)
3.過食症と不登校に苦しんだ五年間を乗りこえて、ぶじ高校を卒業(16才、過食歴2年)
4.暑中見舞いのなかで近況を聞いてみて(25才、拒食歴5年)
5.最後に「食事の習慣を取りもどしたい」と入院(23才、過食歴7年)
6.「大学に合格」の便りと写真が送られてきた(13才、過食歴1年)
7.九年間の過食症を克服し、OLとしてスタート(27才、過食歴8年)
8.アメリカの学校で日本舞踊を教えて活躍(26才、過食歴5年)
(付録 過食症が改善してきたかを確認するチェック・シート)