別の病院で薬を処方、淀屋橋でカウンセリングを希望
Aさん(銀行勤務30才、男性)が、心のゆううつを感じで近くの病院の精神科にかかったのは一年前。薬である程度おちついたが、いくつかの疑問や不安が残った。Aさんの質問に耳を傾けてみよう。
Q.落ち込みがひどくて、苦しくてしんどくて、近くの病院に飛びこんだんです。薬が3種類でました。そのおかげで少しましになって。でもだんだん増えてきて今は7種類もでるんです。こんなにのみ続けていてやめられなくなるんじゃないか不安なんですが。
A.薬をやめることはできます。が、しろうと判断は危険です。急に全部やめてしまって、不安感がでてきたり、うつ症状がひどくなったという人もいます。徐々にへらしていくといいのですが、減らし方については適切なアドバイスが必要です。そのお手伝いはできます。
Q.将来的にはできたら薬でなく、自力で立ち直る力をつけたいんですが?
A.その治り方が一番だいじだと思っています。自分の力で立ち直れたと思えると自信がつきます。またいつ落ち込んでも自分で立ち直れるという安心感がありますから。自力で立ち直る力をつけてさしあげるのが淀屋橋で行っているカウンセリングです。単なる悩み相談に終わらず、ご本人の成長を目標にいくつかのハードルをクリアーしていく中で、確実に自力がついてきます。
Q.大病院なので信頼感はあるんですが、3時間まって5分診療。じゅうぶん心のなかの問題を聞いてもらうというよりは、薬があっているかどうか、新しい薬はどれがいいか、調合するための診察という感じなので。これでは私がつまづいた職場での問題を解決したり、対応力をつけたりすることにはならないなーと。こちらでカウンセリングを受けながら、病院で薬をもらうということはできますか?
A.一日でたくさんの患者さんを診ないといけないので、病院の診療はどうしてもそうなりがちです。あなたの言われるように問題解決のアドバイスはこちらで、薬は病院でという分業がいちばんいい形です。しかしこれにはいくつかの難点があります。かいつまんでお話しましょう。
- 原則としては今かかっている病院のドクターの了解を得て、こちらでカウンセリングをスタートすることです。ただたまにはそういう形を好まれないドクターもおられます。そういう場合はご相談ください。
- 状態が悪くなってきたとき、病院のドクターもアドバイスをだされるでしょう。こちらもだします。両者のアドバイスが違うことが多いので、あなたご自身が混乱されると思います。
- 「薬はもらうが、最初の半年はこちらのアドバイスにしたがってみる」という決心をつけていただきたい。6ヶ月ごとに確認するということで。けじめをつけておかないと。状態がなかなか改善しないとか、悪くなったとかになると、迷いや疑問がでてきます。
- とりあえず「症状の軽快は薬で」「人生を勝ち抜く術と力はカウンセリングで」と、線引きをして取り組むと混乱しなくていいと思います。
淀屋橋心理療法センター
福田俊一(所長、精神科医)
増井昌美(家族問題研究室長)
