子どもが嘘をつくのはよくある事だと思います。小さな子どもの他愛もない嘘もあれば、宿題がまだ終わっていないのに、終わったと嘘をついて遊んでいる事もあるでしょう。段々嘘が巧妙になり、学校へ行ったふりをして実は行っていなかった事を、担任からの連絡で初めて知ったという親御さんもいます。持っているはずのない物を見つけ親が問い詰めても、もらったと言いはる子どももいます。
色々なケースがありますが、ご両親が一番不安に感じているのは、平然と嘘をつき続ける子どもへの対応です。
もうバレているのに、嘘を絶対に認めない子がいます。何度も同じ嘘を言う子がいます。「しゃあしゃあと喋って何を考えているかわからない」「饒舌に喋っているけど何か隠している気がする」「子どもの言うことが何も信じられない」とご両親は不安に駆られます。
何もかも信じられなくなった母親が、不安のあまりこっそり子どもの物をチェックする事もあります。嘘の証拠を見つけてもどうしていいかわからないし、何も見つからなくてもまだ隠しているのではないかと疑ってしまったり。もし子どもに気付かれたら、益々隠し事がエスカレートするのではないかと心配になったり。子どもの事を信じてやれない母親自身が、自信を失くし罪悪感に苛まれたり。家族全体が疑心暗鬼に包まれ出口が見つかりません。
淀屋橋心理療法センターでは、日常の何気ないやりとりから解決のヒントを見つけます。例えば子どもが嘘をついた時、それは自分の弱点を隠すための嘘なのか。それともその場を取り繕うための嘘なのか。あるいは誉めてもらうための嘘なのか。注目を集めるための嘘なのか。誰かを庇うための嘘なのか。色々な角度からヒントを探っていきます。
スタッフS
2018年3月2日
