「大学生の子どもがうつっぽい。外出しなくなり口数も減った。このまま学校に行かなくなってしまうのではないか」「大学は卒業したが、就職活動で失敗して以降ひきこもり状態が続いている」というような相談が増えています。二つのケースに共通している症状が、対人恐怖症(対人緊張)である場合が少なくないなと感じます。
大学生の不登校の相談では、「高校生まではクラスという単位の中で何とか友達関係が保てていたのに、大学生になると、対人恐怖症(対人緊張)の為自分から声をかける事ができず、いつも一人で行動するようになり、大学へ行っても誰も話をする相手がいない。ついには大学へ行かなくなってしまい、不登校になった」というケースがありました。
就職活動に失敗して以降ひきこもり状態になってしまったという相談では、大学生までは不登校になる事もなく普通の生活を送っていたが、就職活動でつまずき自信を失くした。就職採用面接で何回も落とされるという事を繰り返すうちに、すっかり自信を失くして、人と会ったり話をするのが怖くなって、段々外出もしなくなり、ひきこもり状態になっていったというケースもありました。
ちょっとしたきっかけで対人恐怖症(対人緊張)の症状がひどくなり、不登校やひきこもりになって、社会から取り残されてしまったというケースです。「対人恐怖症(対人緊張)を克服し社会に出て行けるよう、親に出来る事はないだろうか」と、子どもさんの将来を心配され、親御さんが淀屋橋心理療法センターの家族療法カウンセリングに相談に来られています。
スタッフS
2015年2月17日
