私が通っていた中学校には、いわゆる不良と呼ばれる子達が沢山いました。派手な格好をして先生に歯向かい、授業を受けずに教室の外でたむろしている子達を見て、子ども心に「いったい不良の子の親は何をしているんだ。どんな親だ。」と思っていたものです。
それから十数年経ち、淀屋橋心理療法センターで働くことになりました。お電話に出ていると、非行の相談のお電話を沢山頂きます。お子さんの非行に悩む親御さんとお話をしていると、私の想像とは異なりとても子どもさん思いで、真面目な親御さんが多いように感じます。当センターに入社してから非行の子を持つ親御さんへの印象が変わりました。
最近、当センター不登校・非行専門外来のカウンセラーが「新人の頃に(当センターの)所長が『非行の子を持つ親は、何度も何度も下げなくてもよい頭を下げなくてはならない。』と言っていたのを聞いて、そんな親御さん達の力になりたいと思った。」と言っていました。
「子どもの事を一生懸命考えているのに、周りから責められ続ける親御さんの力になりたい。」当センター新人の私も同じように思うようになりました。
スタッフSK
2014年11月28日
