淀屋橋の家族療法エコロジカル・アプローチ」その(1) 症状に有効な最高の治療法|所長・医師 福田俊一

所長・医師 福田俊一
淀屋橋の家族療法エコロジカル・アプローチ」その(1) 症状に有効な最高の治療法

最近エコロジカルという言葉がずいぶん使われるようになった。環境にやさしい、地球上の自然を大切に、生活に根ざしたという意味でつかわれている。当センターで治療の中心となるエコロジカル・アプローチも「生活のできごとを治療の原点にする」ので、同じような意味あいをもつ。

不登校やいじめひきこもり家庭内暴力など子どもが中心の問題はもとより、うつ病過食症不安神経症、などさまざまな症状の人たちが当センターの扉をたたく。病の表れ方は違うが、誰もに共通することが二つある。それは家族がいるということと、生活を送っているということ。「そんなあたりまえじゃないですか」と、笑われそうだが、この二つこそがさまざまな症状の原因ともなり、治癒への道のりの源泉ともなるのである。

医学的、理論的な説明は後回しにして、まず「家族と日常生活」に焦点をあてていく。不登校の子どもに「君、なんできのうは学校へ行けなかったの」と聞いても、下をむいてだんまり。それよりも「きのう朝起きて一番に何したの」と聞くとどうでしょう。「あのね、テレビみた」「ふーん、それでどうした」「お母さんに怒られた」、といった話しの転回になりませんか。こんな日常生活のさりげない親子のやりとりを日記をつける要領で書いてもらう。治療面接ではその家族の一週間の様子が手に取るようにわかる。これがまさに治療の適切なアドバイスを引き出す源泉になるのである。

家族療法は症状をかかえている本人だけを対象にせず、家族全員および関係者をも視野にいれて治療をすすめていく。日常生活のさりげないできごとに焦点をあてながら、それぞれの家族メンバーのもつ解決法や考え方、くせなどがみえてくる。「お風呂わいたよ。はよ入りや」とお母さんが言ったとする。「はーい」とすぐ入りだす子。「なんや、うるさいな」と口ごたえする子。「ーーー」返事もなく、ぐずぐずと入らない子。いろんな反応が返ってくる。またお父さんが一番で、お母さんは最後と決まっている家族もあれば、誰がいつ入ってもいい家族もある。こんなささいなできごとのなかにも「家族のもつ特徴、文化、子どもの行動パターンなど」が隠されている。さりげないところにほど、素直にそれらは出やすいのである。

「私だってできそう」「アドバイスが具体的だから、家に帰ってからも取り組みやすい」「毎日が治療のチャンスみたい」と、エコロジカル・アプローチはお母さんたちにずいぶん評判がいい。子どもの問題では悪者、のけ者にされがちなお父さんも仲間の一人に入れてもらって、だんだん土俵の上にあがってくる。いつのまにか家族全員で治療に取り組んでいるという姿が多い。一人で孤軍奮闘していたお母さんも「疲れてもうだめかと思ってましたけど、お父さんが励ましてくれるので」と、またまた治療への意欲が湧いてくる。これこそが治る道筋で一番大切なエネルギーである。

今までの個人を対象とした治療法では治癒しえなかった症状も、家族療法のエコロジカル・アプローチでかなりの改善をみるようになった。しかもきわめて短期間に問題のポイントをみつけだすことができる。地道な事実の積み重ねが解決へのヒントを与えてくれ、変わりにくい家族を変えていく。事実の前には誰もが脱帽し、素直に柔軟になれる姿をなんども目の当たりにしてきた。

「この症状はどこへいっても治らない。もうあかん」。こんな症状を家族療法のエコロジカル・アプローチは、ここ十七年にわたり治療し治癒へとこぎつけてきた。

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淀屋橋心理療法センター
福田 俊一(所長、精神科医)

所長の一言

  1. 4月になって
  2. カウンセリングに来所して頂いている皆様へ
  3. 摂食障害・拒食症の相談症例比較 危機的な低体重
  4. 小学生の強迫性障害(強迫神経症)カウンセリング
  5. 冬季オリンピックと、不登校、摂食障害(過食症拒食症)、うつ、ひきこもりのカウンセリング治療
  6. 新学期は不登校が解決するタイミングの一つです
  7. 摂食障害(過食症)の治る道筋
  8. ここが解決できれば多くの人が救われる(家庭内暴力・ひきこもり等)
  9. 年末のご挨拶
  10. 新入社員の親御さん
  11. カウンセリングの現場から 朝の治療会議
  12. 大学生の不登校ひきこもり相談
  13. 2012年を振り返って
  14. 引越しがきっかけのひきこもり
  15. 摂食障害過食症になったきっかけ
  16. 年末のご挨拶(2011年)
  17. 星和書店よりリストカット解決の為の本が出版予定
  18. 星和書店よリストカットの本を出版予定
  19. リストカットのカウンセリング治療本
  20. 男性の摂食障害(過食症・拒食症)相談が急増
  21. 年末のご挨拶
  22. 摂食障害(過食症・拒食症)の新しい本がミネルヴァ書房から出版されます
  23. 摂食障害(過食症・拒食症)とリストカットの本出版に向けて大詰め作業
  24. サッカーワールドカップとカウンセリング
  25. 謹賀新年
  26. うつの治療
  27. 最近の傾向【その4】リストカットの相談
  28. 最近の傾向【その3】摂食障害(過食症・拒食症)の相談
  29. 最近の傾向【その2】不登校の相談
  30. 最近の傾向【その1】地域別来所者
  31. 悩んでいる本人をカウンセリングに連れて来る事ができなくても何とかなりますよ
  32. 心療内科の先生からの紹介で
  33. 年末のごあいさつ
  34. うつの人が回復し前以上に輝いた
  35. 学校からのFAX
  36. 「不安の中で慌てず、安心の中で忘れず」カウンセリングを続けた時に・・・
  37. 新年のご挨拶
  38. 淀屋橋心理療法センターの役割
  39. うつの治療
  40. うつ・休職の相談
  41. リストカット(自傷行為)の治療
  42. 最後にぐんぐんのびるのびる
  43. 不登校のカウンセリングとアトピー性皮膚炎
  44. 新年のごあいさつ
  45. エコロジーとカウンセリング
  46. いじめとカウンセリング
  47. 今年の年賀状
  48. 困難なケースが好転、母親の言葉に安堵感がにじみでて
  49. 電話受付スタッフについて
  50. 最近困った現象がおきています。
  51. 付属クリニック設立予定
  52. HPリニューアル
  53. 来所されている方へ:予約をしっかりとって下さい
  54. 「おはようパーソナリティ道上洋三です」に出演
  55. 治療の勢いは、良くなってきた時こそが勝負。晴れ間の洗濯を
  56. 所長、自らが治療の先頭に立って。ピカイチの治療スタッフ
  57. 治療は闘いである―2「あなたも闘うんですよ」
  58. どうしても一人で治したい。でも...
  59. 淀屋橋の家族療法エコロジカル・アプローチ」その(2)家族をどう見る
  60. 人材募集について
  61. このホームページは・・
  62. 淀屋橋の家族療法エコロジカル・アプローチ」その(1) 症状に有効な最高の治療法
  63. カウンセリングを掛け持ちするメリット&デメリット
  64. 万策つきたとき、あなたならどうします?[親編]
  65. 治療は闘いである―1「必ず勝つ」という意気込みで

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 息子にカウンセリングの話をしても行きたがらないと思うのですが、どうしたらよいでしょうか。

 カウンセリングは初めてで、どんな場所でどんな形でするのか不安です。


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