夫婦関連編:夫の家事協力

一才半の子どもをかかえるB子さんが、相談にみえました。「うちの人ったら、健(子)が寝かかってるのに、大きな声で『おーい、玄関のとこ汚れてるで。掃除したんか』ゆうて、ガチャガチャ音たてるんです。そしたら案の定『うわーん』ゆうて泣き出して。寝かせるのに苦労する子やのに。そんな玄関ぐらい、ちょっときれいにしてくれてもいいやん」と、B子さんは、涙声で話はじめました。こないだもこんなやりとりがあったそうです。

夫:おい、健、熱あるやんか。

妻:うん、でもこれくらいやったら背中さすってたら、寝てくれるからええねん。

夫:なんや、そんなんでえんか。えらい簡単にゆうやんか。

妻:そんな非難がましい言い方せんと、ちょっとあなたもめんどうみてやってよ。

夫:家のことはおまえさんの仕事だろう。僕は外で一日中働いてるんやで。

悪くすれば、ますますこじれてしまいそうな夫婦の会話です。妻は夫に家事や育児に協力をしてほしいけど、なかなかうまく言えないし、また夫も家のことは妻の役割と決め込んでいるので、平行線のままです。

『家事協力』(別冊PHPより)

子どもが小さくて手のかかるときや、二人目が生まれたばかりとか、もう目がまわるように忙しくなりますね。「ちょっと手伝ってくれれば、ずいぶん助かるのに」と、思ってもなかなか口にだして言いにくいのが、家事のお願いです。

イライラしてつい子どもにあたってしまうということはありませんか。これでは、子どもにも、母親にも、よけいストレスがたまるばかりです。

家事・育児は母親の仕事と決めこんでいる夫に、どう頼めば家事に協力してもらえるでしょうか。「私がこんなにたいへんなのに、あなたはなんでわかってくれないの」と、相手に理解を求める言い方はあまりうまくいきません。「この子を保健所に連れていかないといけないの。朝のゴミ出しお願いできないかしら」とか、「今日は上の子の授業参観の日で手がまわらないから、リビングに掃除機かけてくれない」というふうに、具体的かつ行動レベルで伝えるほうが効果があります。またしてもらったら必ず「ありがとう。助かったわ」と、率直に感謝の気持ちを伝えましょう。

働く妻の考え方として「家事分担」という発想があります。働く主婦も増えた現在ではもちろんこれでいいのですが、実際にどうかというとなかなか無理な点が多いようです。「してもらえるとたすかるんだけどな」と、肩をはらずに言ってみましょう。

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