男性の摂食障害淀屋橋心理療法センターのホームページで、摂食障害(過食症・拒食症)の治療の仕方がよくわかります

摂食障害はこれまで97%が女性の症状だったが、この傾向が崩れつつある。以前からも男のクライエントはみられたがきわめて少なかった。それが最近立て続けに問い合わせが増えている。統計をとってその原因を追求したり、傾向を分析するといった段階ではないかもしれないが、当センターで治療した症例をもとにその状況などを概略的に紹介したい。

(1)男性の過食と女性の過食にちがいはあるか?

  • 症状的には食べ吐きがあり、「やせ願望」が根底にあるという点では女性と変わりはない。
  • また食事のカロリーに敏感で、いちいち食材のカロリー計算をして食べるということも同じ。
  • 女性クライエントにありがちな「親はわたしのことわかってくれない」と涙ぐんだり、叱られて落ち込んだりといったことは男性にはみられない。
  • 男性の場合結婚している人もおり、仕事を続けることが困難な場合生活面での大変さは切実である。
  • 男性では、母親に食事の用意を全面的に依存していたり、部屋に釘を打ち付けてドンドンゆわせたり、家族をかなり強引に巻き込むケースもみられる。

(2)どんな症例があるか。

  • 10年以上の引きこもりで、社会との接点が見られない35才の男性。
  • 食事はカロリー計算をして、自分で作ったりもするが、母親に「食べろ」と強要する。

  • 過食と拒食を行ったり来たりしている。
  • 過食モードになると、一日中食べたり吐いたりで動けなくなる。また気分も落ち込みがちでうつがひどいと他の病院に通院し、服薬している。

  • 母親にべったりと依存している29才の独身男性。
  • 職についたこともあるが、続かない。今は引きこもり状態。食事の準備は母親に依存。最初2~3品目だったのが、だんだんエスカレートして10品目も毎回の過食で作らねばならなくなった。十分でないと、母親に暴力をふるう。

  • どうしても食べる物がほしくて、つい万引きをしたり職場の同僚の財布から盗んだりしてしまう既婚の男性。
  • 2人の幼い子どもがいる。仕事が過食のために続けられず今は家にいる。母親との大げんかを経て家族別々に暮らしはじめ状況は好転する。妻との絆も強まり、職もみつかった。過食はまだ多少続いているが、生活状況は大幅に好転した。

(ここで紹介する症例は典型例であって、特定できないよう内容は変えてあります)

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