性格・行動関連編:チック

『チック』(別冊PHPより)

目をパチパチさせたり、肩をひくつかせたりして、それをしないと落ち着いていられない状態がチックです。元来、心配な病気ではありませんので、親があまり気にせず、そうっと見守っていれば自然に治ると言われています。とくに子どもが小さいほど、自然治癒するようです。しかし、チックの裏に子どもの気持ちの不具合や不安が隠れているのかもしれませんので、長く続くようでしたら、専門の医師に診てもらうといいでしょう。

チックを気にする親はつい「やめなさい」と、言ってしまいがちです。言って止まればもうけもんですが、おそらく止まることはないでしょう。また、チックは体の他の場所に移動することもあります。肩のチックが目のチックになったり、首のチックになるという具合に変わっていくのです。それを利用して治療する方法もあります。

ともあれチックを示す子どもには、なにか訴えたいという気持ちがあるはずですから、きっかけがあれば聞き出すことはできるでしょう。まず、正攻法で「なにか悩みがあるの」と聞いてみますが、ふつうは「べつに」とか「なにもない」という返事しか聞けないと思います。そこで親はあわてずにゆったりと構えて、子どもの好きなことを一緒にやったり、お風呂に入ったり、話を聞いてやったりしているうちに、「あのね」と心のわだかまりが溶けて、チックが消えてしまうこともよくあります。

関連記事

3.父親とうまく話せない洋次の姿がうきぼりに

好みがはっきりしてきた 「好きな物さがし」をつづけていくなかで、だんだん洋次の好みがはっきりしてきた。食べ物ではあっさりした物よりは、天ぷらのようなこってりした物のほうが好き。お茶は紅茶よりはコーヒー。洋服はブルーのTシ […]

子どもの言い分に耳をかたむけて

「お母さんはすぐに自分の考えを押しつけるやろ。だから僕なーんにも話す気なくなるんや」。小五になる真一君はお母さんにこんなことを言いました。「そやけど言わんとあんたなんにもせーへんやないの」。お母さんも負けていません。こん […]

2012.09.10

【不登校・非行】カウンセリングでは難しい専門用語は使いません

当センターに不登校や非行などの相談で来所される前に、他のクリニックや専門機関などで心理テストを受けたり、カウンセリングを受けておられる方も意外と多く見受けられます。当センターに来所された際には、既に受けられた心理テストの […]

シリーズ記事

1.性格・行動関連編:チック

『チック』(別冊PHPより) 目をパチパチさせたり、肩をひくつかせたりして、それをしないと落ち着いていられない状態がチックです。元来、心配な病気ではありませんので、親があまり気にせず、そうっと見守っていれば自然に治ると言 […]

2.性格・行動関連編:引っこみ思案

「うちの子、学校から帰っても自分から遊びに行こうとしないんです」。お母さんの心配は、幼稚園に通う達也君の引っこみ思案な性格です。 幼稚園の個別懇談でも先生からこんな指摘を受けました。「達也君は、ちょっと変わってますね。『 […]

3.性格・行動関連編:吃音

『吃音』(別冊PHPより) 小さい子は焦ってしゃべろうとするので吃音になりがちです。それは落ちついてゆっくりしゃべれば解決 することですので、案外治りやすいものです。「あわてなくていいからね」と言ってやったり、会話の雰囲 […]

4.性格・行動関連編:粗暴・暴力児

『粗暴・暴力児』(別冊PHPより) 暴力児には二つのパターンがあります。まず、非行型の徒党を組む子は、「認められない」気持ちから、 「寂しさ」がつのって、同じような「仲間」に惹かれていく子です。こういう子は暴力以外にも、 […]

5.性格・行動関連編:動作がのろい・ぐず

幼稚園でお弁当を食べるのがいつもビリという子がいました。みんなお昼の外遊びで、元気よく走り回って いるのに、その子だけはいつも先生がそばについて「さあ、はやくたべましょうね」と、せかさないと終わりま せん。 懇談会で、先 […]

6.性格・行動関連編:無表情

表情のない子でも、心のなかは豊かな子もいるよ 子どもは元来むじゃきで、表情がゆたかな者という印象があります。でも表情がないからと言って「この子は、子どもらしくない」と、決めつけてしまわないように。 不登校で来所していた佳 […]

7.性格・行動関連編:落ち着きがない

疲労困憊してしまったお母さんがこられました。ご主人と一才半になる男の子もいっしょでした。 母:なんでこの子、こんなに動くんやろね。一時もじっとしてないんです。 父:あんたもそうやで。ずーとなんかしてんと、気がすまへんタイ […]

コラム一覧へ