高校1年生 進路での迷い

『お母さん 文系か理系か決めないといけないんだ 僕は理系の科目は得意だけど将来は英語をいかした流通の仕事がしたい それなら文系で行って大学は経済学部だと思うんだ でも理系の勉強が好きだし どうしょう・・・。』

『又始まった・・・』とお母さんは思いました。高校一年生の彼は昔から迷いだすと止まらなくなります。青色のTシャツにするか赤色のTシャツにするかで2時間売り場で迷い続けたり、ラーメンにするかハンバーガーにするかフードコートでうろうろしながら迷い不審な目で見られたり・・・ 迷いだしたエピソードをあげればきりがありません。

このお母さんは彼が小学生の頃から不登校で相談に来ていました。『彼は人一倍迷いやすい性格です でも大事なのは時間がかかっても自分で決めさせる事です お母さんが決めては彼の自主性の芽を摘んでしまうかもしれません お母さんは彼の悩みにとことん付きあってあげて下さい それを積み重ねることで彼は自分で決める力が付き段々迷う時間も短くなってきます』とカウンセラーからアドバイスを受けていました。

長年彼の迷いに付き合ってきたお母さんは心得たものです。『そのうち自分で決めるだろう』と内心思いながら、ああでもないこうでもないという彼の理屈に『そうだね 迷うよね どっちがいいだろうね』と気長に付き合ってあげました。そして翌日『よし!文系にする』と自分で結論を出しました。

決断力は人生においてとても重要です。決断力が不十分なままで育ち人生が上手く行かなかったとき親のせいだと責任転嫁する場合もあるのです。そうならない為にも若いときから決断力を養う必要があります。

それには面倒でも小さいうちから迷いに付き合ってあげるほうが子どもさんの将来を思うと得策です。特に迷いやすい性格の子どもさんに付き合うのは親御さんの忍耐が必要ですが、その努力が実を結び人生を輝かせている人が沢山います。

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