家庭内暴力を伴う不登校の特徴

家庭内暴力ときくと、誰もが「ヘタなことを言うとすぐにキレる」とか「いつも目つきが悪い」などの凶悪なイメージを浮かべるのではないでしょうか。

実際、家庭内ではしょっちゅう荒れていたり暴言を吐いている子はいるのですが、これが、「ちょっと条件が変わるだけでこうも変わるものか」ということがあります。その「条件」とは何でしょうか。

家庭内暴力の子は、家庭では荒れているものの、「外出」したり「他人の前」では全く別人のように振る舞うことがよくあります。特に、家族と一緒にいない時の方が違いが明白です。直前まで荒れていても「友だちや親戚の家に行くと、借りてきた猫のように大人しい」とか「学校の先生に対して礼儀正しかったり、何を頼んでも『イヤ』と言わない」ことがしばしばあるのです。

では、一体どちらがその子の本当の姿なのでしょうか。実は「本来の持ち味・性格」という点から考えると、どちらも正解であると言えます。外(友だちや他人の前)では、気をつかいすぎて言いたいことが言えなかったり、慣れない人の前で緊張していたりと、ストレス過多な状態だと言えます。一方、内(家庭)では、外で溜まったストレスを言葉で発散できないぶん家族に八つ当たりするという面や、家族とのテンポや口数の違いなど、家族すら意識しないことが日常的にストレスとして溜まっていることがあるのです。つい荒れている面ばかりに注目しがちですが、日ごろからの何気ないことが本人にとって「大きなストレス」になっていることが見落とされやすいのです。

淀屋橋心理療法センターでは、このような「本人の持ち味・ストレス源」等を重要視し、しっかり分析した上で対応のアドバイスに生かしています。

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