お電話では「不登校」の相談。実は「非行」の相談だった。

淀屋橋心理療法センターには「非行専門外来」を設けていますが、最初のお電話の段階で「非行」という用語(言葉)を使って相談される方はあまりおられません。そのため、他の相談内容で来所された時点で、実は「非行」や「非行傾向」で困っておられることがわかるということがよくあります。

実際の非行の相談事例を元に、最初はどんな相談内容でお電話をかけてこられるのか、お電話でうかがったキーワードの一例をご紹介します。

【中学・高校など、学校や登校に関連した相談】

「不登校、登校拒否」「いじめ」「校則違反」「不良」「停学、出席停止」「学校嫌い」「怠学、怠け、怠惰」「学力低下、学習意欲がない」「遅刻早退の常習犯、居残り、居眠り」「授業の中抜け」「提出物を出さない」「授業中の居眠り」「学校でタバコ」「担任や生徒指導のいうことをきかない」

【外見上の問題についての相談(校則違反の場合)】

「茶髪、金髪」「入れ墨・タトゥー」「派手な化粧」「ピアス」「だらしない格好」「派手な服装」

【問題行動や人間関係での相談】

「万引き、窃盗」「タバコ、喫煙」「飲酒、缶チューハイ、ビール」「学校や親に無断で、内緒でアルバイト」「携帯電話依存症」「ゲームセンターに入り浸り」「コンビニやファミレス等でのたむろ」「無断外泊」「深夜の外出、徘徊」「素行や評判の悪い友だち、ヤンキー」「暴力団・暴走族」「風俗、出会い系、キャバクラ」「異性問題、妊娠」「警察」「調停、家庭裁判所、保護観察、少年院」「塾やクラブをさぼる」「問題のある先輩、後輩」「バイク、無免許」「家がたまり場」

【親子や家族関係での相談】

「親への反発、反抗的な態度」「反抗期」「親への暴力や暴言」「弟や妹をいじめる」「携帯電話の料金でもめる」「親の言うことをきかない」「親にお金を無心する」

このように、非行の子には多くの共通点や併発している要素が多数あります。毎日のように頭を悩ませている親御さんや学校の先生方を尻目に、本人たちには何の問題意識もないように見えることがあります。しかし、実はこれが「見せかけ」であることが多いのです。また、一見「非行」に見える行動でも「困っている人をほうっておけない」「先輩からの誘いを断れない」「頼りにされれば頑張る」という非行傾向の子どもさん特有の行動であることも。

見た目の悪さだけをとらえてとがめたり改善させようとすると、かえって事態が悪化することがあります。「この子は何かで悩んでいるのか」「なぜこんな問題行動を起こすのか」。事実がわかれば見方も変わります。「わが子を何とかしてやりたい」「今のままではダメだ」と、問題意識の強い親御さんは一度ご相談下さい。

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