Helping teens who cut .Michael Hollander 著(リストカットの本の紹介)

"Helping teens who cut ".Michael Hollander 著(リストカットの本の紹介)

本書の著者でありハーバード大学医学部精神科心理学の講師である Dr.Michael Hollander, phDによれば、「次にあげる6つの思い込み(Myth)に、リストカットをする本人・家族やまわりの人は陥っており、よけい実態が見えなくなっている」と言っています。

その6つの思い込みから4つをとりあげ、なぜそれが思い込みなのか、Dr.Hollander の説明に耳を傾けてみましょう。(かなり省略して要点のみを書いています)

Myth(思い込み)1:まわりの注意を引くために切る
反論:多くのケースは一年も数ヶ月も親に気づかれないように隠している。そんなケースがあるのに「まわりの注意を引くために切る」のだとは言えません。

Myth(思い込み)2:誰でもやっているから切る
反論:たしかにインターネットのサイトやリストカットをする友だちから情報を得ている人がいるのは事実です。今の文化の影響で「切るのは当たり前なんだ」という人もいます。著者の経験から自傷行為をする人というのは、感情的にきつい状態にいるといいます。専門家の助けやアドバイスを必要としています。

Myth(思い込み)3:友達もやっているから自分も切る
反論:この子が自傷行為をやめたら、しばしば新しい友達を見つけたりします。自傷行為をしない友達を。

Myth(思い込み)6:リストカットは自殺未遂である
反論:死ぬために自分を傷つけたものと、そうではない自傷行為とを前より区別できるようになっている。もちろんその区別は専門家にゆだねないといけない。

リストカットの多くはどうしようもない気持ちの持って行きどころであり、その気持ちから逃れるための手段である。自殺未遂とは異なる。多くのクライアントが「切ると楽になる」という。このことは精神科医以外の専門家も理解するようになってきている。(ただしリストカットと自殺未遂の区別は、専門家が行わなくてはならない)。

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