4.子どもの体重が増えて親は喜んでいるのですが、子どもは機嫌が悪くて困っています。なぜこのようなことになるんでしょうか?

【質問4】カウンセリングがスタートして三週間たったころ、子どもが食べ始めたのでホッとしました。見ていると食べられる種類も広がってきたようです。体重が少しづつ増え私は喜んでいたのですが、子どもの機嫌が悪く気持ちも不安定で困っています。なぜこうなるのでしょうか?

【答 え】拒食症のカウンセリングが進んでくると、食べることについては『どんなタイミング』で『何をどれだけ』食べるかは、子どもに任せるよう指導します。こうして今まで親に「食べろ、食べろ」と言われ続けていた子どもは、「食べる物を自分で決める」という体験をすることで、自主性を伸ばすきっかけになることがよくあります。

子どもは食べることにはしぶしぶでしょうが、「一日にお茶碗一杯、ご飯を食べることにしたよ」と自分で決めたりします。ようやく食べることに積極的になってきた娘の姿を見て,親はヤレヤレと安堵の胸をなでおろします。

体重が増えると親は「子どもが死ぬのでは」という怖い気持ちから解放されて、じんわりと喜びをかみしていることでしょう。しかし子どもの心は逆であることを忘れてはいけません。子どもの心のなかの「やせ願望」は、自分から食べるようになっていても全く変わっていません。むしろ体重が増えていくことで、「このまま増え続けるのでは」と不安になったり、「太って醜い体になるのでは」と思ったり、不機嫌な状態になっています。これが親と子のギャップを生み出します。喜びつつも子どもがこういう気持ちでいることをわかってやりましょう。

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