【不登校】親を責める発言も実は良い傾向なんです

不登校のカウンセリングが順調に進んでいくと、次第に子どもさんの口が軽くなってきて、それまで避けていた(タブーだった)学校の話題も話せるようになってきます。口が軽くなりはじめた頃は「○○っていうゲームが流行ってるんだ」「隣の席の○○君は、しょっちゅう先生に叱られてた」「部活動してる子は早弁してる子が多いわー」といった、何気ない光景、いわゆる学校の日常の話題から話が広がってくる事が多いものです。

ここで親御さんが安心せず対応の面でさらに頑張っていただきます。さらに子どもさんの口もゆるみ、次第に「感情」のこもった話もできるようになってきます。「うちのクラスの女子はウザいわー!」「数学の○○(先生)の説教がいつもクドい!」「マラソン大会なんかなかったらいいのにー!」と、具体的に不満グチなどを訴える力もついてくることがあります。これは不登校のカウンセリングで、とても大事な要素として考えている「マイナス感情」が出始めたということなのです。

このように、伸びてきた子どもさんの発言に喜んでいる最中、親御さんが「えっ、これは・・」と困惑される場面に遭遇することがしばしばあります。その筆頭は「父親批判・母親批判」でしょう。他のグチや文句であればしっかり聴いてやれるものの、「昔、父さんに○○って言われてすごくイヤだった!」「お母さんのその言い方がイヤなんだよ!」・・・。急に親を責める発言「親批判・親への不満」を口にして来た時、つい「いや、あれはねー」と弁解してしまったり、逆に、「ごめんなさい、本当にゴメンなさい」と、謝ってしまったりと対応が変わってしまう場合が多いようです。すると、子どもさんはそれまでのグチをこぼす勢いがなくなる上、「もういいわ!」とかえって怒りが増してしまったり、それまでのようにグチや不満を話す勢いが衰えてしまうことがあるのです。

不登校のカウンセリングでは、このような親御さんの対応も子どもさんの反応も織り込み済みです。カウンセラーは細かな違いを説明した上で、他のグチと同様に対応していただくことをお勧めすることが実は多いのです。「親にさえも気軽に文句や不満が言えるようになったんだ」と喜んでいただきたいのです。

また、当センターでも親御さんが対応される上で「共感」「同調」といった用語を使うことがありますが、この二つの用語でさえも私どもでは区別しています(あくまで当センター流です)。しかも、親御さんが返してやる言葉・発言もケースバイケース。根気が要りますが、このような細かな点まで対応を工夫し、子どもさんがしっかりグチってすっきり!」という目標を達成していただきたいのです。

関連記事

子ども不在の予約の取り方が、あたりまえの雰囲気

男の子(20才)がアトピー性皮膚炎に悩まされて、もう十年になる両親の面接をもった。息子は今は大学生になり下宿して一人暮らしである。先日母親のもとに手紙が届いた。それには「僕がこんなにアトピーに苦しんでいるすべての根源は、 […]

2014.12.09

リストカット(自傷行為)の止め方を教えてください

「どうすればリストカット(自傷行為)は止まりますか?」よく頂く質問です。 リストカット(自傷行為)は本人さんにとっては、「まずい事ではあるが、一方で必要なもの」になっている事が多いのです。色々な苦しい状況が、リストカット […]

2013.11.29

思春期のLINE・ネット依存(発達しょうがい、アスペルガー)

思春期の親御さんからの電話でよく言われるのは子どもがスマホばかりしている、PCばかりしているという言葉です。確かに親御さんからみるとその様にみえるでしょう。 スマホをずっと手にしているとしても子どもさんがやっていることは […]

シリーズ記事

2015.03.25

1.【不登校】親を責める発言も実は良い傾向なんです

不登校のカウンセリングが順調に進んでいくと、次第に子どもさんの口が軽くなってきて、それまで避けていた(タブーだった)学校の話題も話せるようになってきます。口が軽くなりはじめた頃は「○○っていうゲームが流行ってるんだ」「隣 […]

コラム一覧へ