【不登校】親のアドバイスなんかいらない!聴いてくれるだけでいい

淀屋橋心理療法センターのカウンセリングは「具体的なアドバイスをお出しする」ことに重点をおいています。しかし、それは親御さんが不登校の子どもさんに対し、どのように接したら良いかという「カウンセラー」から「親御さん」へのアドバイスです。それは、具体的な対応策(アドバイス)なしに「様子を見守る」だけではなかなか不登校問題が解決しないからです。

ところが、「親御さん」と「不登校の子どもさん」との間でも同じかというと、これは年齢や性格によってケースバイケースと言えます。たいていの子は小学生の後半から思春期を迎えますが、「思春期=反抗期」。中学生・高校生なら「思春期(反抗期)ど真ん中」と言えるでしょう。不登校のカウンセリング相談が一番多いのがこの年齢・学年です。

子どもさんが表立って親に反抗するようになってきた場合、親から子へのアドバイスは効果がないどころか、反発心をいっそう強めてしまうことが多々あります。不登校中なのに夜遅くまでネットやゲーム・スマホなどに夢中になり、夜更かしをしている子を見ると、つい「もうやめなさい!」「早く寝ないと朝起きれないわよ!」と言いがちに。当の本人は「わかってるー」と軽く答えるもののネットをやめなかったり、反発心の強い子なら「うるさい!、わかってるわ!」というのがお決まりパターン。こんな時はたとえ言い方を優しく変えても結果はあまり変わらないものです。もちろん、この場合は自分の非を注意されたから無視・反発したとも言えます。

ところが、他にも不登校の子が「あー、もし○○になったらどうしよー」「AとB、どっちにしようかなー」と親の前で不安や迷いを口にすることがあります。しかも、はっきりと聞き取れる声なのです。そんな場合、たいていの親御さんは「こうしたらいいんじゃない?」「Aの方がいいと思うよー」と、親切心(親心)でアドバイスされるでしょう。ところが、せっかくのアドバイスに対して当の本人は「わかってるわ」「ほっといて」と心ない返答が・・。当センターのカウンセリングに来られている親御さんのほとんどがこの道を通っておられています。

これが思春期特有の反応だともいえますが、とりわけ不登校の子はその傾向が顕著なのです。不登校の子の特性の一つとも言えますが、不登校の子は人のアドバイス(特に親)を嫌がる子が非常に多いのです。でも、自分一人で抱えたままだと辛かったり、悶々としてしまうため「聴いてほしい」「わかってほしい」という気持ちから、不安や迷いをつい口にするのです。ここでの親の対応一つで不登校の状況が好転していったり、不登校が悪化(口を閉ざす)することが、意外と多いのです。こんな時こそカウンセリングの有効性が発揮されるといえます。

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