【不登校】子から親への「ダメ出し」を喜んでやる

通常、「望ましい親子関係」とは「子が親を尊敬している」「親子の間で楽しい会話が弾む」「親が言わなくても子どもが自主的に家事を手伝う」・・と、「肯定的なニュアンスを伴った関係」のことをさす場合が多いと思います。

しかし、不登校や非行の場合(他の症状の場合も)、意外と「否定的な発言」ができる関係ができる方が望ましい場合があるのです。今回は「不登校」に絞って説明したいと思います。

特に、ストレスが腹痛・頭痛・発熱となって現れる「心身症タイプ」の子に多いのですが、不登校や不登校気味の子の中には学校に関する「良いこと・普通のこと」は言えるものの、「イヤなこと・気になること」がなかなか言えない子がいます。これは性格的なものもあるのですが、意外と日頃の親御さんの様子や顔色を見ている中で「あっ、これはお母さんに言うとイヤな顔をされそうだなー」「お母さんにこんなこと言ったらお母さんまで落ち込んでしまいそう」と、これまでの経験からも言いにくい場合も多いのです。

実際、不登校になるまでは学校(先生・クラスメート・勉強)の不満や不安をあまり言ってこなかった子が不登校になるというケースは珍しくありません。また、そんな子に限って学校では「良い子ちゃん(を演じている)」ということもよくあります。

不登校のわが子がそんな子の場合、家庭の中でもしっかり「イヤなこと・気になること」が言えているかどうかといったセンサーを研ぎすませたり、時には、「イヤなこと・気になること」が言えるよう、親の方から促してやることも必要な場合もあります。もちろん、話題は「学校」以外のことでも構いません。「夕食のメニュー」や「テレビ」「ゲーム」など、日常的な話題でOKです。

とは言うものの、よほど意識したり練習しないとうまく反応・対応できないのが「親へのダメ出し」でしょう。「えー、今日もカレー?!」「ホント、お母さんってゲームが下手くそだなー」「えー、お母さん、そんな事もしらなかったの?」・・。「他者批判」にはつき合えても、批判の矛先が親に向けられてしまうとカチンときやすいものです。しかし、子どもからするとどちらも同じ「批判・不満」。ここでもしっかり対応していただけると、いっそう「気軽に何でも話せる親子関係」に近づきやすいのです。

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