【不登校】「これだけは譲れない」と言い張る子

小学五年生ぐらいから芽生えてくる「自我」ですが、それが中学生になると更に拍車をかけて強くなる子がいます。親として、小学生低学年まではビシッと言えば諦めていた子も、小学校高学年や中学生にもなると「言えば言うほど反発する」「反対すると、何時間・何日間でも親と口をきかなくなる」など、自分の意見を曲げなくなる子が出てきます。不登校のカウンセラーという立場から見れば、その傾向は不登校の子ほど、そのしつこさ(執着心)の「度合い」や「割合」が高い気がします。

とりわけ、「どうしても今度発売の○○を買いたい!。金曜日発売だから徹夜して並びたい!」「土曜日の○○のイベントが年に一回しかないから行かせて!」と、金曜日はもちろんのこと、私立中学・私立高校など土曜日にも学校のある日に、わざわざ学校を休んでまでやりたいこと・欲しいものがあるというのです。しかも、不登校気味なのに・・・。

親としては当然反対の立場です。しかし、ガンとはねつけたらどうなるのか。「ヘソを曲げてもっと学校を休んでしまうんじゃないか」。実際は、親として反対の立場を貫いたものの、朝、子どもの部屋をのぞいてみると一枚の「書き置き」が。「やっぱり学校を休んでまで○○にいったか・・」。こんな時、親として厳しく叱った方が良いのか、今回は大目にみてやって方が良いのか、判断にこまったという例もありました。

これは親子の関係や会話の進め方の工夫を積み上げていくことで防ぐこともできるのですが、このような「事件」=「書き置き問題」をきっかけとし、初めて事の重大さを感じてカウンセリングをスタートされる親御さんも少なくないのです。実際、不登校のカウンセリングをスタートしてみると、親子の関係や会話がうまくいっていない・噛み合っていない場合が多いものです。再登校をめざす上でも、まずは親御さんに頑張っていただき、どのようにこの「我の強い子」と向き合っていくか、その対応のコツをつかんでいただくことが治療のスタートでもありゴールでもあるのです。

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