「ネット依存」の子は「ネット犯罪者」になる?

先日来から「ネット犯罪」の事件が毎日のように報道され世間を騒がせています。

ようやく犯人が自供したそうですが、「他人のパソコンを乗っ取って遠隔操作をする」という手口は、まさに巧妙かつ悪質です。また、口がたつのか、担当弁護士もすっかり犯人の供述を信用していたとか・・。一方、犯人の汚名を着せられた被害者やその関係者にとってはたまったものではありません。

いまや「ネット依存」は、下は小学生から上は今回の犯人のようにとっくに成人しているのにパソコン漬けの毎日を送っているなど、とても年齢層が幅広く、かつ、今後もネット依存者の人数は急増していく気配です。

今回の一連の報道をうけて誰よりも心配されているのは、ネット依存の子を持つ親御さんではないでしょうか。「自分の子もいつかネット犯罪に手を染めるのでは・・

淀屋橋心理療法センターの臨床経験から言える事は、今はネット依存中でも親御さんの対応次第でちゃんとして立派な方向に進まれている方がほとんどであるということです。一方、有効な手を打たず、ネット依存の子がネットやパソコンの世界だけにどっぷりはまってしまう状態(世間から孤立した状態)になり、長年にわたって友人・他人はもとより親との会話や接触すらなくなっている場合はとても心配です。おまけに、当のネット依存の本人が、世間から孤立しているにも関わらず「世間から注目を浴びたい」「世間をあっと驚かせたい」という願望があるなら尚更危険です。

ネットやパソコンの知識は、うまく活用すれば良い意味で世間から注目を浴びる事ができます。ネット犯罪を取り締まる警察の対策部門やパソコンのウイルスを駆除するような仕事に就いておられる方々、また、アップル社マイクロソフト社に代表されるパソコン会社(OS開発会社)を立ち上げた方々はまさに成功者といえるでしょう。

ネット犯罪を犯す人のネットやパソコンの知識は、このような成功者に匹敵すると思います。自分の能力をどの方向に活かすのか一つで、その人の評価が大きく左右され、その後の人生にも大きな影響を及ぼすのです。

当センター親御さんに対応のアドバイスをお出しするのが専門ですが、ネット依存でご相談いただく場合は、必ずしもネットやパソコンを取り上げたり禁止したりするだけでなく、有効利用できる方法も同時に考えます。ネットやパソコンの話題が親子でかわせるだけで、子どもさんの反応がよくなることもしばしばあります。さらに親子で会話できるだけで「孤立感」が防げるのです。「ネット犯罪防止」だけでなく「子どもの才能を伸ばしてやろう」と、プラス面まで考えていただく方がカウンセリングはうまく進みます。

関連記事

2015.01.17

小学3年生の不登校の同伴登校で

不登校の小3のJ君はお母さんと一緒なら教室に入ることができるようになりました。お母さんは教室の一番後ろの隅でJ君の様子を見守っています。J君も時々振り向きながらお母さんの姿を確認し隣の席の友達とふざけあったり笑い合ったり […]

友人が拒食症にかかっています

友人が拒食症にかかっています こんにちは。HPを拝見させていただきました。そこでぜひ相談にのっていただきたいとメイルを大送りしています。 私の友人S子のことですが、最近とくにやせがひどく拒食症ではないかと思います。「どう […]

アドバイスに沿って、小さな地味な努力を積み重ねること

良い変化は、アドバイスを忠実に守った母親の成果 母親はカウンセラーからもらったアドバイスをまとめてみた。うっかりと忘れないよう、紙に書いて冷蔵庫の扉にはっておいた。 徳子は、こだわり性で納得しないと動けないタイプ。 ゆっ […]

シリーズ記事

2014.05.22

1.「ネット依存」の子は「ネット犯罪者」になる?

先日来から「ネット犯罪」の事件が毎日のように報道され世間を騒がせています。 ようやく犯人が自供したそうですが、「他人のパソコンを乗っ取って遠隔操作をする」という手口は、まさに巧妙かつ悪質です。また、口がたつのか、担当弁護 […]

コラム一覧へ