2.「お母さん、一度決めたメニューかってに変えないで!」|摂食障害 カウンセリング治療専門外来(過食症・拒食症)

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2.「お母さん、一度決めたメニューかってに変えないで!」

過食症の人は一度話し合って決めたり約束したりしたことを、勝手に変えたりするとパニックを起こすことがよくあります。

「うん、わかった。それでいいよ」といったん納得すると、ずーっとそれを信じているところがあります。夕飯のメニューといった小さなことでも相談なく変えられると、一瞬頭のなかが真っ白になるようです。次にあげる事例の由里もその一人です。

母親:由里ちゃん、晩ごはん何がいい?

由里:そうね、なんでもいいけど…スパゲッティかな。

母親:そうね、それにしようか。熱々のスパゲティはおいしいよね。

夕食時になって「ご飯できましたよ」ってお母さんの呼ぶ声。飛んでいくとテーブルの上にはハンバーグと野菜サラダがのっている。由里は「あれ、これなに?たしかお母さん、今晩はスパゲティつくるっていってたはずなのに」とつぶやきました。

由里:お母さん、今晩スパゲッティって言ってなかった?

母親:うん、そう思ってたんだけどね、今日挽き肉がセールだったのよ。それでハンバーグにしたの。明日スパゲティにするからいいでしょ。

由里:(サッと顔色が変わりました)いや、こんなのいらない!私、食べないから。お母さんのうそつき。お母さんはいつでも私が言ったことと違うことかってに決めて。そんなんなら、初めっから聞かなければいいのに。

由里は糸が切れたようにパニック起こしてしまいました。泣いたり喚いたり、お母さんをけ飛ばしたり。後になって由里は「なんにもそこまでしなくてもいいじゃないって思うけれど、止まらなくて。やっぱりお母さんは私の言うことなんかちゃんと聞いてないんだ」と話していました。

由里はその後母親の「ゴメンね、由里ちゃん。かってにメニューを変えたりして。明日は必ずスパゲティにするからね」という謝りの言葉で、やっと落ち着いてきました。

過食症の人のなかには「勝手に変えられると、受け入れられない」「急に言われてもついていけない」といった特徴を持つ人が多くいます。そうした点を周りの人はよく理解して、変えるときは早めに前もって知らせておくことがトラブルを避ける上で大切なことです。

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淀屋橋心理療法センター
福田 俊一(所長、精神科医)
増井 昌美(過食症専門セラピスト)

2011年8月29日

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 息子にカウンセリングの話をしても行きたがらないと思うのですが、どうしたらよいでしょうか。

 カウンセリングは初めてで、どんな場所でどんな形でするのか不安です。


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