特性3:「『おもしろい話があるのよ』で、よけい緊張してしまう」|摂食障害 カウンセリング治療専門外来(過食症・拒食症)

摂食障害 カウンセリング治療専門外来(過食症・拒食症)
特性3:「『おもしろい話があるのよ』で、よけい緊張してしまう」

道子(28才過食症暦5年)のカウンセリング治療から

「あのね、おもしろい話あるのよ」と言って誰かが話始めると、たいていの人は「え、なになに」と言って、うれしそうに身を乗り出して聞くことと思います。ところが摂食障害の人はその反対で、構えてしまうことがよくあります。「おもしろい話ですって!だったら笑わないといけないかな。笑えるかな。ほっぺたがピクピクしたらどうしよう」と、よけい緊張してしまったりするようです。

道子さんも職場でそんなことがたびたびありました。一例をあげてみましょう。職場の店長がちょっとくだけた人で、休み時間に宴会で披露する歌の練習を、スタッフの前でやってみせるのです。「次は生き物がかりの「風が吹いている」を歌います」と身振り手振りで歌いはじめます。みんなワーッキャーッと大喜び。道子さんは「自分も喜んでるふりをしないと、雰囲気こわしてしまうかも」と思って、緊張しだします。手をたたきたくもないのに、「すごい、店長お上手」とか言ってほめそやします。

疲れはててしまって、午後の仕事はミスを連発したりします。「なんで私はみんなと同じように、楽しく笑えないんだろう。しんどい思いばっかりして」と、道子さんはカウンセリング治療で話していました。「自分がおもしろくないからといって白けていると、周りの雰囲気をこわしてしまうかもしれない。みんなと同じようにおもしろそうにしなくては」と、道子さんはこんな思いが強く出てきてよけい緊張してしまうそうです。

「今までなにかを楽にする経験をやってこなかったのでは?」というカウンセラーのアドバイスに、道子さんはハッとしました。「ほんとうにそうだな」って気がついたようです。それから「楽にしよう、人の話を聞くときも楽に聞こう。これも経験のうちやから」と自分に言い聞かせて聞くようにしたら、自然にリラックスして聞けてるときもあるなって、気づいてきました。

友だち追加
このエントリーをはてなブックマークに追加 淀屋橋心理療法センターRSS配信

淀屋橋心理療法センター
福田 俊一(所長、精神科医)
増井 昌美(過食症専門セラピスト)

2013年1月25日

摂食障害(過食症・拒食症)の人が持っているすばらしい特性

摂食障害(過食症・拒食症)の人には本質的にすばらしい特性を持っている人が多くみられます。病気を克服するにつれ、こうした特性が少しづつ芽を出して花が開いていくことがよくあります。こうした特性のいくつかを事例をまじえながらお話しましょう。前シリーズの「摂食障害(過食症・拒食症)の人をより良く理解するために」とおなじように、摂食障害の人たちを理解する一助になることを願っています。

  1. 特性1:「頼まれると断れず、周りを優先させる面倒見のよさ」
  2. 特性2:「気づかいの女王様」
  3. 特性3:「『おもしろい話があるのよ』で、よけい緊張してしまう」
  4. 特性4:「よく気がつき、細やかな気配りができる」でも境界線が見えなくて、ときどき踏み込みすぎてしまうことも
  5. 特性5:「ガンコな子はだめ、きらわれるよ!」って言われても変えられない。これが私の特性だもの

SNS

淀屋橋心理療法センター Facebook 淀屋橋心理療法センター Google+ 淀屋橋心理療法センター Twitter 淀屋橋心理療法センター RSS

出版物

克服できるリストカット症候群

克服できるリストカット症候群

母と子で克服できる摂食障害

母と子で克服できる摂食障害
過食症・拒食症からの解放

事前相談

約1時間の事前相談は無料です。

過食症専門

淀屋橋心理療法センターの過食症専門ページです。

拒食症専門

淀屋橋心理療法センターの拒食症専門ページです。

不登校タイプ別対応の仕方

タイプ別に不登校への対応の仕方を掲載。当センター発行の機関誌「RAINBOW」から、学校の先生方向けに書いたものを加筆・修正したものです。

不登校タイプ別対応の仕方

ご相談件数

ご相談件数の多い順番に、摂食障害不登校うつ・・・となっています。

地域別割割合

京阪神・近畿圏以外の遠方から来所される方もたくさんおられます。

QRコード

淀屋橋心理療法センターのQRコード

よくある質問

 息子にカウンセリングの話をしても行きたがらないと思うのですが、どうしたらよいでしょうか。

 カウンセリングは初めてで、どんな場所でどんな形でするのか不安です。


アクセス
新書籍発売「克服できるリストカット症候群」