(後編3:家庭内暴力)「毎日ライフ 7月号」(2005)に、家族療法の特集|淀屋橋心理療法センターとは

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(後編3:家庭内暴力)「毎日ライフ 7月号」(2005)に、家族療法の特集

最後に『家庭内暴力』をとりあげ、お話しましょう。

毎日ライフ七月号【子どもの心と向き合う】 -- 家族療法で乗りきる子どものトラブル 後編(3)「家庭内暴力」の子どもとの向き合い方(本文より抜粋)

事例:【父親にテレビゲームの機会を壊され】 K介(中学二年生、14才)家族構成は父、母、妹

大事な物を壊され切れてしまったK介

・・・主人が仕事から帰ってきて『K介は?なんやまたテレビゲームか。おい、おまえは学校も行かんとなに遊んどんのや。勉強はしたんか?え、なに、まだやと』と、怒りをあらわに怒鳴りつけます。K介は黙って下を向いたままだったんですが、主人は突然テレビゲームの機械を取りあげると、ぼかっと床へ投げつけたんです」「まあ、それからが大変。ふだんはおとなしい子なのに、そのときばかりはものすごい荒れようで。『なにするんや。僕の大事なもん壊して』と、お父さんにかかっていきました。そのときは、まだ主人のほう大きかったし、力も負けていませんでしたから、けっきょく組み伏せられて泣きじゃくって」(*)

まずは荒れる回数を減らすこと

子どもの好きなことに親ものっていこう

(前略)「お母さん、K介君の好きなものを否定的にみるのでなく、もっとのっていってあげましょう。『すごいね。クリアーできたの。そのゲーム難しいのによくできたね』といった言葉をかけてあげてください」。

親の意見を言わず、聞き役に徹して

「K介君がなにか話しかけてきたら、ひたすら聞き役に徹しましょう。ときどき相づちを打ったり、簡単な質問をしたりしながら」と、カウンセラーはアドバイスしました。(*)

母子間に会話が増え、信頼感の芽生えが

それから一ヶ月後、母親から「先生、K介がよく話すようになりました」と報告がありました。テレビゲームを母親も一緒になって楽しんだそうです。だんだんと声は大きいですが、荒げた声でなくなってきたし、食事もよく食べるようになってきました。(*)

(中略)会話がはずみ、好きなことがいっぱいでき、今は「おかんは俺の味方や」と思うことでずいぶん気持ちが落ち着いてきたようです。家庭内暴力の回数も以前にくらべるとぐんと減ってきました。

家庭内暴力の五段階(チェック・リスト淀屋橋心理療法センター作成)(*)

【第一段階】自制心のある暴力(*)

怒るキーワード(学校、勉強、夜遊びなど)を口にすると、顔がキッとひきつる。

突然大きな声をだして叫んだり怒鳴ったり、テーブルを叩いたり、椅子を蹴ったり。

気に入らないと、そばにある物(壊れない、怪我をしないもの)を投げてくる。

「ジュース」「ごはんもってこい」「足をもめ」など、母親を召使いのように使う。

親やきょうだいをこづきまわすが、殴るまでにはいたらない。

【第二段階】いやがらせの暴力(*)

父親が帰宅時間帯に、わざと大きな音でCDやラジオを鳴らす。

父親の背広を庭や土間に投げ捨てたり、靴を捨てたりする。

母親の大事にしているアクセサリー類などを、どこかに捨ててしまう。

親の大切な外出用の衣類などにハサミをいれ、切り刻んでしまう。

家族がかわいがっている犬や猫をいじめたり、毛を刈ってってしまったりする。

【第三段階】カッとすると物に当たりちらす暴力(*)

ドアや壁を蹴破ったり、バットで壊したりする。

手当たりしだいに壊れる物(コップやお皿など)を、危険なもの(テレビや窓など)に向かって投げる。

後始末がたいへんなもの(牛乳、醤油、卵など)を、わざと部屋中にまき散らす。

カーテンやじゅうたん、畳などを、刃物でずたずたに切り裂く。

本棚にならべてある大事な本やアルバムなどをびりびりに破いてしまう。

【第四段階】対人的暴力(*)

父親や母親に向かって、殴ったり蹴ったりの暴力をふるう。

当たると危険なもの(時計やポットなど)を、人に向かって投げてくる。

父親の帰宅時間をみはからって、包丁などを持ち出して暴れる。

落ち着かせようと声をかけると、よけい火に油を注いだように激高する。

実際にナイフなどで、はは、妹、弟など自分より弱い者に切りつけ、怪我をおわせたことがある。

【第五段階】脅迫的支配的暴力(*)

思いどおりにならないと、外から脅迫的な内容の電話をしつこくかける。

「今すぐ500万円用意しろ。言うこときかないと命はないと思え」とすごむ。

「親父をこの家に入れるな。入れると殺す」と脅す。

意のままにならないと「マンションから飛び降りるぞ」とか「俺が首つって死んでもええんか」などと脅す。

ナイフや包丁を部屋のあちこちに置いて、思いどおりにならないと持ち出して暴れる。

ここにあげた項目は、今まで当センターで治療したケースを元に作成したものです。 家庭内暴力の治療は二段階あります。まずは本人の来所よりも両親が来所し、対応のコツを学ぶことが大切です。次に本人の力(自己主張の仕方、説得力、交渉能力など)を、伸ばすことがのぞまれます。

(*)「毎日ライフ七月号2005」に全文がのっています。ご参考ください。

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淀屋橋心理療法センター
福田 俊一(所長、精神科医)
増井 昌美(過食症専門セラピスト)

マスコミ・出版社からの取材

  1. 「女性セブン」(02.11.28号)に、摂食障害へのコメントを求められる
  2. 「健康な子ども」(7月、12月号)に、本『過食症と拒食症』プレゼント企画
  3. 「PLASMA」(2002.nov)に、拒食症、過食症についてティーンズへのアドバイスを
  4. 「健康な子ども」掲載の「本プレゼント企画」に多数の応募者が
  5. 「不登校の子どもと家族」を支える「不登校ガイドブック編集部」より取材を受けて
  6. 朝日放送「NEWS ゆう」出演(03.02.12)
  7. 不登校ガイドブック「プロン・トン・トン」に、当センターが紹介される(M)
  8. 「みんなおおきくなあれ!じゃんぷ」6月号に取材記事が載る(M)
  9. 日経新聞に、当センターの取材記事が掲載される「子育ては やり直せる」
  10. 養護教諭の月刊誌「健康な子ども」(2004年1月号)に淀屋橋の記事が掲載される
  11. 別冊PHPに掲載:特集「子どものキズついた心をいやす家族の役割」
  12. 「健康な子ども」に掲載されました
  13. 『健康な子ども』(2005年5月号)の特集記事をご紹介
  14. 「毎日ライフ 7月号」(2005)に、家族療法の特集が掲載される(前編)
  15. 「女性セブン」2005.6.30日号に登場『友だち母娘 - ガラスの絆』
  16. (中編)「毎日ライフ 7月号」(2005)に、家族療法の特集が掲載される
  17. (後編1:対人緊張)「毎日ライフ 7月号」(2005)に、家族療法の特集
  18. (後編2:リストカット)「毎日ライフ 7月号」(2005)に、家族療法の特集
  19. (後編3:家庭内暴力)「毎日ライフ 7月号」(2005)に、家族療法の特集
  20. サンケイリビング(2005年8月27日号)「ニート」について
  21. 「佼成」10月号(佼成出版社刊)に、取材記事が掲載
  22. 「テレビドクター」に出演
  23. 「拒食症・過食症、ダイエットからはまる若い女性たち」
  24. 「パニック症候群」が、「健康な子ども」2006年6月号に掲載される
  25. 「見落とさないで!子どものストレスサイン」edu 2012年6月号
  26. CBCテレビの「ゴゴスマ」にひきこもり・ネット依存の件で出演
  27. NTTドコモ「ママテナ」より取材を受け、摂食障害の記事が掲載されました。
  28. NTTドコモ「ママテナ」より「環境の変化に弱い子」への接し方について取材を受けました。
  29. NTTドコモ「ママテナ」より「五月病」について取材を受けました。
  30. 関西テレビ「みんなのニュース ワンダー」に家庭内暴力の件で取材を受けました。
  31. NTTドコモ「ママテナ」より「愛着障害」について取材を受けました。
  32. 関西テレビ「みんなのニュース 報道ランナー」のニュースコーナーで「何が 船員実習生の自殺・失踪 相次ぐ」の件で取材を受けました。
  33. 6月14日(木)関西テレビの報道ランナーの「ハマると抜け出せない・・・ゲーム依存の現実とは」というコーナーで、所長の福田のコメントやアドバイスが紹介されました。

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 息子にカウンセリングの話をしても行きたがらないと思うのですが、どうしたらよいでしょうか。

 カウンセリングは初めてで、どんな場所でどんな形でするのか不安です。


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