(後編2:リストカット)「毎日ライフ 7月号」(2005)に、家族療法の特集|淀屋橋心理療法センターとは

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(後編2:リストカット)「毎日ライフ 7月号」(2005)に、家族療法の特集

次に『リストカット』の症状をとりあげ、ご紹介します。 親を驚かせ、あわてさせる子どもの行為の一つです。これらの症状は、比較的女性に多く見られます。頑張りやさんの息切れ状態や、不登校、過食症・拒食症が長引くかげで、並行してでてくることがよくあります。

毎日ライフ七月号【子どもの心と向き合う】 -- 家族療法で乗りきる子どものトラブル 後編(2)「リストカット」の子どもとの向き合い方(本文より抜粋)

事例:【がんばり屋さんが突然、みずからを傷つける】 S子(大学一年生、19才)家族構成は父と母

学校とバイト、両方ともがんばっていたのに

・・・コンビニでバイトを始めて二ヶ月。やっと慣れてきたと、S子さんは母親に明るい感じで話していました。

それがどういうわけか夜中に「お母さん、来て!早くはやく!」と、泣き叫びながら呼びました。左腕を押さえていますが、そこからはかなり血が流れているではありませんか。

「どうしたの、いったいこれは」と、母親は動転しながらも、どうにか傷口を押さえ、病院の救急外来にかけつけました。(中略)

カウンセラー:気分はどうですか。憂鬱とか。バイトがしんどかったのかな。

S子:うーん、わかりません。でも体が重くて動きにくいなーって。

カウンセラー:大学に慣れるだけでも大変なのに、バイトもということは、かなり無理をしましたね。

S子:うーん、わかりません。遅刻しないようにとか、店でミスしないようにとか。 店長さんは、ほめてくださってたんです、私のこと。

母親:そうなんです。夜になると、私に「今日もほめられたの」って、うれしそうに話してくれて。 安心してたんです。それがまさか手首を切るなんて。(*)

解説【リストカットをする子どもの気持ち】

がんばりきれずに、追い詰められた結果

(中略)もうこれ以上がんばれないという状態なのに母親にきつく言われて、S子さんはプチッとがんばりの糸が切れたみたいな気がしたそうです。バイト先でもミスをしないよう細心の注意をはらっているし、学校のテストももうすぐ始まるし。あちこちで追い詰められた気持ちになって、S子さんは何が何だがわからなくなってしまいました。(*)

「こんな情けない私なんか、罰を受ければいいんだ」という心境になり、手首にかみそりを。「赤い血の筋を見てると、スーッとしてきました。これで私は許されるんだって」と、S子さんは弱々しくほほえんでいました。

家族の対応 -- まず傷の手当をていねいに

(*)とにかく気持ちを落ちつけて、けがをしたときと同じように手当をしましょう。傷が深いときは応急手当をして、救急病院へかけ込み適切な処置をしてもらいましょう。

(*)ちょっとオーバーめに傷の手当をすることが、親子げんかの仲直りの機会になれば一番いいのです。子どもの口からぐちや弱音が出てくれば、しっかりと聞き役にまわりましょう。

こんなときに、しみじみと子どものほうから「お母さん、私ね、もうこれ以上がんばれないくらいがんばってたのよ」と、弱音を吐くようになれば成功です。

リストカットをする子どものタイプ

リストカットをする子どもは、がんばり屋で、なかなか親に対して弱音を吐きません。ふだんおとなしい印象をあたえますが、性格的にはカーッとしたり、激しいところがあります。好き嫌いがはっきりしているとか、人に指図されたりするのが嫌いとか、批判精神も旺盛です。

それなのに、自分の性格が自分でうまくつかめていません。集中力があったり、主導権をとれる場では生き生きとうごけたりする良い面もあります。(*)

リストカットサインを早くみつけ、親として気をつける点

最近、とくに機嫌の良いときと悪いときの落差の激しさを感じます。

親の前では、本当の自分の姿をかなり抑制しています。

親に対して独立心が強い感じがします。ふだんから弱音を吐いたり、相談をしにきたりしているでしょうか。

「うちの子はしっかりしている」と、安心していませんか。ふだんから親子のさりげない会話をこまめにできるような雰囲気作りが大切です。

なにか間違ったことをしたりしても、子どもを責めないように。

「あ、ごめん。私が悪いから、今度気をつけます」と、明るい口調であやまったりしてはいないでしょうか。心に深い傷を負いながらも、自分を責めるという律儀な性格です。

手首に赤い線がうっすらとついていないでしょうか。(*)

繰り返させない。一度で終わらせる。

(前略)繰り返させない対応のこつは、この出来事をめぐって親子のコミュニケーションをとるなかで、子どもがぐちを言ったり弱音を吐いたりできるようになることです。(*)

自分を見つめるためのメモを。

(前略)好きなもの、嫌いなもの、好きな食べ物や動物、旅行したい所、好きな俳優など、なんでも自分の好きなものを明確にしていくと、本来の自分に気づく良い糸口になります。(*)

(*)「毎日ライフ七月号2005」に全文がのっています。ご参考ください。

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淀屋橋心理療法センター
福田 俊一(所長、精神科医)
増井 昌美(過食症専門セラピスト)

マスコミ・出版社からの取材

  1. 「女性セブン」(02.11.28号)に、摂食障害へのコメントを求められる
  2. 「健康な子ども」(7月、12月号)に、本『過食症と拒食症』プレゼント企画
  3. 「PLASMA」(2002.nov)に、拒食症、過食症についてティーンズへのアドバイスを
  4. 「健康な子ども」掲載の「本プレゼント企画」に多数の応募者が
  5. 「不登校の子どもと家族」を支える「不登校ガイドブック編集部」より取材を受けて
  6. 朝日放送「NEWS ゆう」出演(03.02.12)
  7. 不登校ガイドブック「プロン・トン・トン」に、当センターが紹介される(M)
  8. 「みんなおおきくなあれ!じゃんぷ」6月号に取材記事が載る(M)
  9. 日経新聞に、当センターの取材記事が掲載される「子育ては やり直せる」
  10. 養護教諭の月刊誌「健康な子ども」(2004年1月号)に淀屋橋の記事が掲載される
  11. 別冊PHPに掲載:特集「子どものキズついた心をいやす家族の役割」
  12. 「健康な子ども」に掲載されました
  13. 『健康な子ども』(2005年5月号)の特集記事をご紹介
  14. 「毎日ライフ 7月号」(2005)に、家族療法の特集が掲載される(前編)
  15. 「女性セブン」2005.6.30日号に登場『友だち母娘 - ガラスの絆』
  16. (中編)「毎日ライフ 7月号」(2005)に、家族療法の特集が掲載される
  17. (後編1:対人緊張)「毎日ライフ 7月号」(2005)に、家族療法の特集
  18. (後編2:リストカット)「毎日ライフ 7月号」(2005)に、家族療法の特集
  19. (後編3:家庭内暴力)「毎日ライフ 7月号」(2005)に、家族療法の特集
  20. サンケイリビング(2005年8月27日号)「ニート」について
  21. 「佼成」10月号(佼成出版社刊)に、取材記事が掲載
  22. 「テレビドクター」に出演
  23. 「拒食症・過食症、ダイエットからはまる若い女性たち」
  24. 「パニック症候群」が、「健康な子ども」2006年6月号に掲載される
  25. 「見落とさないで!子どものストレスサイン」edu 2012年6月号
  26. CBCテレビの「ゴゴスマ」にひきこもり・ネット依存の件で出演
  27. NTTドコモ「ママテナ」より取材を受け、摂食障害の記事が掲載されました。
  28. NTTドコモ「ママテナ」より「環境の変化に弱い子」への接し方について取材を受けました。
  29. NTTドコモ「ママテナ」より「五月病」について取材を受けました。
  30. 関西テレビ「みんなのニュース ワンダー」に家庭内暴力の件で取材を受けました。
  31. NTTドコモ「ママテナ」より「愛着障害」について取材を受けました。
  32. 関西テレビ「みんなのニュース 報道ランナー」のニュースコーナーで「何が 船員実習生の自殺・失踪 相次ぐ」の件で取材を受けました。
  33. 6月14日(木)関西テレビの報道ランナーの「ハマると抜け出せない・・・ゲーム依存の現実とは」というコーナーで、所長の福田のコメントやアドバイスが紹介されました。

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 息子にカウンセリングの話をしても行きたがらないと思うのですが、どうしたらよいでしょうか。

 カウンセリングは初めてで、どんな場所でどんな形でするのか不安です。


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