もう心配な程痩せているAさん。これ以上痩せたら死んでしまうのではという危機感を持たれ、ご家族が相談に来られました。病院に強制的に入院させても栄養のチューブは自分でひっこ抜くし、医者から「本人が体重を増やさないといけないと思わない限り治療はできない」と言われたそうです。
拒食症というのは「体重を増やすくらいなら死んだほうがまし」という本人の強い思い込みが根っこなのです。「体重を増やさないといけないよ」と言われて「わかりました」と素直に言う通りにしてくれるなら摂食障害という病にはかからないでしょう。本人が痩せ願望に強烈にとらわれているのです。それを直接解くのは大変難しいことを我々は誰よりも実感しています。
『痩せ願望』の背後には『自分らしく生きたい』という強烈な願望が隠れています。本人が来られない時は、ご家族と共に本人の持ち味や考え方の理解を深め、本人が拒食症から脱出できる道を探していきます。ご家族が熱心であれば本人抜きで治せる場合も多々あるのです。我々は拒食症の治療では常に日本の最前線にいたいと思って日々頑張っています。
スタッフU
2010年2月25日




